佐渡島一周ツーリング記2003 タイトル

佐渡島一周ツーリング記
#10 佐渡博物館、そして一日の終わり

2003年8月、友人と2人、1泊2日の行程で佐渡島一周を試みた時の旅行記です。(全17ページ)

広告

17、佐渡博物館

地理院の地図

国土地理院地図を書き込んで使用

大佐渡スカイライン、そしてダムから佐渡の中心部である国仲平野に下りてきた。そして再び海岸沿いへ戻るために、国仲平野を東西に横切る国道に合流した。この道路沿いは結構賑やかで、道の両脇には各種店舗が並び、本土でもよく見かける大型の量販店も幾つかあった。

車が多いイメージ(*イラスト:erimaruさん)

(*イラスト:erimaruさん 【イラストAC】

土曜日の夕方前。買い物する人が多いのか、意外と交通量が多く、店に出入りする車で道はちょっと流れが悪い状態。佐渡で渋滞にはまっている・・・。なんだか普通の地方都市に来たみたいだ。

今まで海とか山ばかりを訪れていたのであまり実感がなかったが、佐渡島は日本で三番目に大きな島であり、人口も約7万人(2000年時点)と、それなりに多くの人が暮らしている島なのだ。それをちょっと実感できたひと時だった。

line

再び海岸沿いの道に戻ると、更に南下を開始。少し走ると、佐渡博物館の案内板を見つけた。博物館か。なにか面白い物でも展示してあるかも。

閉館まで少し時間があるし、博物館が好きだし、色々と佐渡にも興味がわいてきたので、ちょっと寄ってみる事にした。

トキのはく製 佐渡島一周ツーリングの写真
トキのはく製
閻魔の人形 佐渡島一周ツーリングの写真
閻魔の人形
能の面 佐渡島一周ツーリングの写真
能の面

佐渡では古くから盛んなようです。

訪れてみると、佐渡の遺跡からの出土品やら伝統的な人形やお面、そして朱鷺のはく製などが展示してあった。

さすがは離島だけあって、独自の文化も幾つか根付いているようで、なかなか興味深い。特にトキのはく製は実物を見る機会がないので、観光客には貴重な展示となるはずだ。

竪穴式住居など 佐渡島一周ツーリングの写真
竪穴式住居など

屋外に再現されています。

囲炉裏 佐渡島一周ツーリングの写真
囲炉裏

これは全国共通って感じです。

猫の門番 佐渡島一周ツーリングの写真
猫の門番

ニャンコ先生ってな感じ・・・。

この博物館は屋外にも展示物があり、竪穴式住居やら佐渡の伝統的家屋などが同じ敷地内に建てられていた。時代がかなり違うはずなのにあまり違和感を感じない・・・。そう思えるのは、佐渡が素朴さを今もなお残しているからだろう。

気まぐれで立ち寄り、あまり期待せずに見学したのだが、興味深い展示を多く見ることができ、満足感一杯で博物館を後にした。

18、一日目の終わり

地理院の地図

国土地理院地図を書き込んで使用

博物館を後にすると、真野湾をぐるっと回り、佐渡の下側部分の南端付近にある町、小木へ向かった。日が沈み、辺りが暗くなり始めてきたので、ここからは寄り道をせずに走り続けた。

辺りが賑やかになると、小木に到着。中心部付近は結構栄えていて、多くの人が歩き回っていた。そういえば、なんとかフェスティバルをやっているんだったっけ。だから賑やかなのかな。

バイクを停めて少し散歩してみるが、露店は出ているものの何がどうなっているのかよく分からない。この時間帯は何かをやっているわけではないのかな・・・。あまり興味があるわけではないし、疲れたし、お腹が空いたし、チェックインが遅くなるのも悪いしと、すぐに民宿へ向かう事にした。

line

両津港の観光案内所で予約した民宿の清水荘は、小木から西へ約10kmほどいった半島の奥まった場所にあった。

清水荘の前で(翌朝) 佐渡島一周ツーリングの写真
清水荘の前で(翌朝)

もう辺りは薄暗くなっていたが、宿の辺りはちょっとした民宿地帯を形成していたので迷うことなく到着。どこに停めればいいのだろう。適当でいいか。いや聞いた方がいいかな。どこにバイクを停めようかと迷っていると宿の人が出てきた。

簡単に挨拶を交わした後、尋ねてみると、やはりバイクでくる人は珍しいとか。何より品川ナンバーというのに驚いていた。えっへん。ちょっと鼻が高い。

チェックインの手続きをし、部屋に入って荷物を下ろすと、やれ疲れた~~~と、疲れが体の中からどっと吹き出てくる。一日中走っていたもんな・・・。

ぐったりとするイメージ(*イラスト:poosanさん)

(*イラスト:poosanさん 【イラストAC】

とりあえず今日は予定通り外周の大半を回りきった。そもそも東京から下道をずっと走ってきたわけだし。うん、よく頑張った。満足、満足。出されたお茶と茶菓子を食べながら満足感一杯な一服をして、ひとまずくつろいだ。

そして落ち着いた後は、たっぷりと体中に沁みついている汗を流しておかないと気持ち悪いということで、風呂へ。

これがしんどかった。一日中バイクに乗っていたのでかなり日に焼けてしまい、体を洗おうにもヒリヒリとして痛い事。明日は気をつけないと肌が大変な事になってしまう。

日焼けのイメージ(*イラスト:羊毛種さん)

(*イラスト:羊毛種さん 【イラストAC】

風呂から上がると、今日一日の総仕上げというべき夕食。観光案内所の女性がここの宿は食事がおいしいと勧めてくれたので、とても楽しみだ。

期待に胸を膨らませ、お腹はぐうぐうと凹ませ、広間に行ってみると、それなりに流行っているようで、幾つものテーブルが用意されていた。

一日動いた割には昼に金山そばしか食べていないので、おなかはぺこぺこ。テーブルには刺身に焼き魚にサザエなどといった海の幸がずらっと並び、ご飯はお替り自由という幸せな状況。自然と顔がにやけてくる。

民宿の夕食のイメージ(*イラスト:nagさん)

(*イラスト:nagさん 【イラストAC】

今日はお疲れさん。友人と今日のツーリングの話題で盛り上がりながら箸を進めれば、お酒もすすむというもの。友人的には自分で行きたいと願っていた大佐渡スカイラインのことが印象に強く残ったようで、その話をしている時に一番熱が入っていた。

食後は満腹だし、アルコールも入ったことだし、疲れと寝不足のダブルパンチで、起きているのが辛い・・・。旅の夜は長いものだが、明日のためにも今日は早く寝てしまおう。9時過ぎには布団に入り、さっさと寝てしまった。

睡眠のイメージ(*イラスト:からだ・けんこうサポーターさん)

(*イラスト:からだ・けんこうサポーターさん 【イラストAC】

佐渡島一周ツーリング記03'
#10 佐渡博物館、そして一日の終わり
「#11 2日目始動、佐渡の南端へ」につづく Next Page
広告
広告
広告