風の足跡 ~風の旅人旅行記集~

佐渡島一周ツーリング
#6 賽の河原のお地蔵さん

<2003年8月>

バイクに乗って友人と2人、1泊2日の行程で佐渡島一周を試みた旅行記です。(全22ページ)

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6、賽の河原のお地蔵さん

北側の先端部にはもう一箇所訪れたい場所があった。それは賽の河原と呼ばれる場所。佐渡といえば金山と賽の河原。昔読んだ本の印象が強くて、私の頭の中に賽の河原のイメージがこびりついていた。

賽の河原とは、幼くしてあの世に旅立った子供の霊がこの世に戻ろうと天に向かって石を積み上げ、それを鬼が崩し続けるといった地獄絵巻が延々と繰り返されるような悲惨な場所となる。

賽の河原への道 佐渡島一周ツーリングの写真
賽の河原への道

遊歩道沿いにも石が積み上げられていました。

灯台から3キロほどバイクで走ると、賽の河原の駐車場に到着。ここから海辺に設置されている遊歩道を歩いて賽の河原へ向かった。

遊歩道を歩いていると、歩道脇の所々に小石が無作為な感じで積まれていた。きっと少しでも子供達のために・・・といった親心の表れなのだろう。ちょっと切なく感じる。

賽の河原 佐渡島一周ツーリングの写真
賽の河原

浜辺一面に石が塔のように積まれています。

道の脇に積まれた石の量が多くなると、賽の河原へ到着。この付近の海岸は一面に石が塔のように積まれていた。

シンプルに石が積まれている光景が続くと、やっぱり殺風景と感じてしまう。それに賽の河原の意味を知っていると、この殺風景な光景が心を締め付けてくる。

賽の河原霊場 佐渡島一周ツーリングの写真
賽の河原霊場
賽の河原霊場内のお地蔵様 佐渡島一周ツーリングの写真
賽の河原霊場内のお地蔵様

風車やら人形などが供えられています。

石がずらっと並ぶ海岸の陸側には大きく開いた洞窟があり、この中が賽の河原霊場の祭壇になっていた。

洞窟内へ入ってみると、水子の霊を祀ったお地蔵様と風車ばかりといった異様な光景だった。なんかえらいところへやってきたものだ。空気が非常に重たく感じる。

異様な雰囲気に飲まれつつ、まずは本尊らしき水子の像に手を合わせた。粗相のないようにしておかないと、迷って私たちについてきっちゃったら・・・ちょっと困る。独身だし・・・、いやそれは関係ないか。でもいつの間にかタンデムシートに座っていたら嫌だ・・・。

いらんことを想像したら寒気がしてきたぞ・・・。このままでは怖くてバックミラーを見られなくなってしまう。賽銭を入れて線香も上げておこう。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏・・・・。

ずらっと並ぶミニ地蔵 佐渡島一周ツーリングの写真
ずらっと並ぶミニ地蔵
海とミニ地蔵 佐渡島一周ツーリングの写真
海とミニ地蔵

お参りをした後、少し浜辺を歩いてみた。足元に石が積み上げられているので、崩さないように歩いてみると、小さなお地蔵様が岩場にたくさん置いてあるのが目が止まった。

岩にキノコのようにお地蔵様がニョキニョキと生えている様子は不気味にも見えるし、仲良く並んでいて楽しそうにも見える。こういうのは気分次第ってやつかもしれない。

ちゃんとお参りした後だからか、お地蔵様が潮風を浴びながら海を眺める様子はなんだか気持ちよさそうに見えた。

駐車場付近の海岸 佐渡島一周ツーリングの写真
駐車場付近の海岸

この付近は石の多い海岸でした。

あまり長居をする場所ではないので、少し歩き、写真を撮ったら駐車場に戻った。

駐車場付近の海岸ではのんびりとくつろいでいる人たちがいた。他に人がいないので風景や空間を独占出来て気持ちよさそう。

よく見ると、この付近の海岸は砂浜でなければ、岩場でもなく、石浜となっていた。河川敷(川原)のように丸っこい石がごろごろとしている浜も珍しい。賽の河原というのも納得で、この石がなければここに賽の河原ができなかったのかもしれない。

佐渡島一周ツーリング03'
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