風の足跡 ~風の旅人旅行記集~

八丈島、三宅島卒業旅行記
#18 1日遅れの三宅島

<1998年3月>

友人と卒業旅行に向かったのは離島の八丈島と三宅島。3泊5日の行程で旅をしました。(全21話)

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18、1日遅れの三宅島

翌日、風はだいぶん弱くなり、フェリーは無事に八丈島を出航することができた。

しかしいつもよりも波が高い状態は変わらなく、これは酔いそうだと、昨日同様に酔い止めを飲んで寝ることにした。

フェリーから見た八丈島 八丈島、三宅島卒業旅行記の写真
フェリーから見た八丈島

強風と高波の影響で少し遅れたものの、なんとか午前中のうちに三宅島に到着した。

三宅島に着くと、港にあった観光案内所を訪れた。八丈島では宿がなかなか決まらずに苦労した。今日は昨日の分まで観光をしないといけない。ということはないが、やっぱり沢山観光をしたい。だから観光以外の事に関してはなるべく効率的に済ませておきたい。

観光案内所のブースにいたのは人のよさそうなおばさんだった。昨日は船が八丈島で止まってしまったので、今日は東京からの船は来ないし、八丈島から来た観光客も我々だけ。やっとお客さんが来たといった感じで、嬉しそうに対応をしてくれた。

おばさんに「宿ありますか。八丈島では宿がなかなかなくて・・・」と尋ねると、「ダイビングをしに来たの?」と聞かれ、「いいや、観光です。」と答えると、「ダイビングだったらそういった専門の宿に泊まる方がいいけど、観光だったら料理のおいしい店がいいわよね。おすすめのいい宿があるのよ。」とパンフレットを見せてくれたのが、ペンションおしどり。パンフレットを見る限りでは悪くなさそうだ。友人も頷く。

「ここにします。」と答えると、すぐに電話をしてくれた。宿は空いていて、すぐに宿のおばさんが車で迎えに来てくれるとのこと。それは助かる。

宿のパンフレット 八丈島、三宅島卒業旅行記の写真
宿のパンフレット

待合室でどっさりもらった観光マップなどを見ながら待っていると、観光案内所のおばさんが「お兄さんたち、来たわよ」と、泊まる宿のおばさんが迎えにきたことを教えてくれた。

観光案内所のおばさんにお礼を言い、宿のおばさんの車に乗り込んだ。車の中で挨拶を済ませ、「どこから来たの?」「東京からです。卒業旅行にきました。」といった会話の後に、「お兄さん達はダイビングしに来たの?」と、また聞かれた。

さっきも聞かれたな・・・。ダイビングをする人が多いのだろうか。聞いてみると、この時期に来る若者はダイビングなどのマリンスポーツをするのが目的で、我々みたいに観光だけをしに来る若者は珍しいとの事。もっと温かい時期には観光や山歩きで来る人もいるけど、やっぱり今の時期は少ないそうだ。

ここに暮らす人にしてみれば「あまり見るものはないのよ。することもないのよ。三宅島は・・・」といった感じなのだろうが、旅すること自体が好きな旅人にはあまり関係ないこと。

「離島が好きで、観光にきました。」「三宅島の火山を見にきました。」そういった感じで喋っていると、ちょっと誇らしい気分になり、この後の観光にやる気がでてきた。

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八丈島ではスクーターを借りて島を周った。三宅島でもスクーターという選択肢はあったのだが、三宅島では軽自動車をレンタルする事にした。宿のおばさんの紹介でちょっと安くなるし、そもそも半日のレンタルなので値段自体がそんなに高くなかった。

それにまだ風が強いといった状態。スクーターの場合、運転するほうが疲れるのは当たり前だけど、何気に後ろに乗っているほうも色々と疲れる。

荒波にも動じない程タフな友人の事なので大丈夫だと思うけど、やっぱりここのところの日程を考えると、かなり体に負担がかかっているはず。そういったことを考え、楽な軽自動車にした。

ってことで、宿に荷物を置いたら早速出発。レンタカーを借りにレンタカー屋に出かける必要はなく、宿の前に車が用意されていた。なんとも楽ちん。というか、いい心使いだ。

八丈島、三宅島卒業旅行記98'
#18 1日遅れの三宅島
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