風の足跡 ~風の旅人旅行記集~

八丈島、三宅島卒業旅行記
#8 八丈島スクーターツーリング

<1998年3月>

友人と卒業旅行に向かったのは離島の八丈島と三宅島。3泊5日の行程で旅をしました。(全21話)

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8、八丈島スクーターツーリング

一番最初の目的地は底土港の少し南にある登龍峠の展望台。底土港から南へ登って行く道が登龍峠で、龍が昇天するように見えることからその名がついたそうだ。

登っていく龍というのはなかなか格好いい名前だが、その名前の通りにこれでもかといったぐらいに曲がりくねった上り坂だった。けっこう登りの傾斜がきつく、非力なスクーターに二人乗りしているので思うようにスピードが出ない。

スピードメーターを見ると、アクセルを全開に回しても針が20~30キロあたりをうろちょろするだけ。頑張ってもそれより先に進んでいかない。気持ちはやる気満々なのに、バイクの方が思うように進まないというのは非常にじれったく感じる。

登龍峠の龍と 八丈島、三宅島卒業旅行記の写真
登龍峠の龍と

途中の道路脇の壁には、登龍峠をモチーフにしたと思われる大きな龍の絵が描かれていた。なかなか立派なもので、迫力がある。

離島といえども細かいところまで気を配っているものだな。この絵のおかげで険しい登龍峠を登っている感が増してくる。

もしかしてこれって観光客用のサービスってやつなのか。地元の人にはあまり必要そうでもないし・・・。ここは観光客として期待に応えておこう。龍の前でスクーターとともに記念写真を撮っておくことにした。

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アクセルを回してもなかなか進んでいかない・・・。メーターの針は一段下がって10~20キロをウロウロとしている。

これだけゆっくりと走っているので、どんどんと車に追い越され、容赦なく排気ガスを浴びせられ・・・というお決まりの展開を覚悟するものの、一台にも抜かれることなく、峠の途中にある登龍峠展望台に到着した。交通量がビックリするぐらい少ない。

バイクから降りると、さっそく展望台に立った。かなり登ってきただけあって、眺めがいい。すぐ下にはさっき船が到着した底土港が見え、その奥には八丈富士が聳えている。備え付けられている案内板には新東京百景の眺めとあった。この風景を見れば誰でもその選定に納得するはず。

登龍峠展望台からの眺め
登龍峠展望台からの眺め

それにしてもいい景色だ。特に周りが海に囲まれている様子がいい。この雄大な景色を見ていると、離島に来たんだな。離島を旅しているんだな。といった実感がわいてくる。

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次の目的地は八丈島の南東端にある八丈島灯台。やっぱり島を一周するのに外せないチョックポイントといえば南と北にある灯台だ。

険しい道を進み、灯台で記念撮影をしておかないと島を一周をしたことにならないぞ。って、そんなのは単に自己満足でしかないのだが、やっぱり端っこを訪れると達成感が違ってくるのは確か。

そういった単純な理由で八丈島灯台を訪れてみると、なんと灯台のすぐ真下までバイクで行く事ができてしまった。達成感が・・・、まるでない。

もうちょっと苦労して訪れないと気分的に盛り上がらないんだけどな・・・、こういうところは。それは観光客のわがままというものだけど、ちょっと拍子抜けしてしまった。

八丈島灯台 八丈島、三宅島卒業旅行記の写真
八丈島灯台

灯台自体は昭和26年に造られたもので、地元では八丈島灯台と呼ばず、この地域の名、末吉灯台と呼んでいるとか。

今日は天気がいいので、白い灯台が青空によく映えていたのが印象的だった。内部には入れないので、目的通り写真を撮って後にした。

名古の展望台からの眺め 八丈島、三宅島卒業旅行記の写真
名古の展望台からの眺め

次の目的地は灯台からあまり離れていない名古の展望台。ガイドブックには、ここからは崖下にある洞輪沢の漁村と八丈島南端の小岩戸ヶ鼻を見ることができ、お勧めの眺望と紹介されていた。

ただ訪れてみると時間的に逆光がきつくていまいちな感じ。南側に面しているので時間や季節を選ぶ展望台のような気がする。

名古の展望台から見た八丈島灯台 八丈島、三宅島卒業旅行記の写真
名古の展望台から見た八丈島灯台

名古の展望台からは先ほど訪れた八丈島灯台がよく見えた。さっきの訪れた時はスタンプラリーのチェックポイント的な場所としか感じなかったのだが、ここから見ると断崖絶壁のような場所に灯台が建てられていた。

離れて見るとより物事がよく見えるとは言うけど、あんな場所にさっきいたのか・・・と、ちょっとビックリしてしまった。そしてもうちょっと海の方へ歩いてみればよかったな・・・と、ガッカリもしてしまった。

八丈島、三宅島卒業旅行記98'
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