風の足跡 ~風の旅人旅行記集~

八丈島、三宅島卒業旅行記
#7 スクーターのレンタル

<1998年3月>

友人と卒業旅行に向かったのは離島の八丈島と三宅島。3泊5日の行程で旅をしました。(全21話)

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7、スクーターのレンタル

さて一服したことだし、体が重くなる前に観光に出かけよう。島内は交通の便があまりよくないので、レンタカーやレンタルスクーターを借りる方が効率よく周れる。

ガイドブックによると、スクーターを借りれるバイク店が港付近にあるようだ。ここでスクーターを借りよう。

スクーターにしたのは値段が安いから。いや、私が離島をバイクで走りたかったからだ。離島をバイクで走る。バイク乗りにはちょっとした憧れだ。

船内で目を輝かせながら友人に提案したのかどうかは分からないが、バイクの免許を持っていない友人は「2人乗りで構わないよ」と快諾してくれた。

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宿のおばさんにも確認すると、やはりその店で借りられるとのこと。ということで地図を見ながらバイク屋を訪れてみると、自動車や自転車を含めた小さな修理工場だった。離島らしいほんわかとしたバイク屋さんといった感じ。

店にいたおじさんに「こんにちは」と挨拶し、2人乗りができるスクーターを借りたい旨を伝えた。おじさんはちょっと困ったような顔をし、「今これしかないけどいい?」と隅に置いてあるボロボロの90㏄のスクーターを指さした。

うわぁ、本当にボロボロだ。途中で壊れそう・・・。今まで旅行中にレンタルバイクを借りて、パンクしたこと3回。ブレーキが故障すること1回。それなりに修羅場をくぐってきているので、故障には少し慣れている。

だからはっきりと言える。実際に故障すると時間と手間がもの凄くかかる。行きたい場所に行けない。予定を変更せざるを得ないということにもなりかねない。故障しないほうが絶対いい。

友人は車の普通免許を持っていて、実家に兄の原付があるので一応乗れることができる。プランBとして50㏄の原付2台借りるというのも考えていたが、「今ちょうど本土にオーバーホールに出していてね・・・・、これしかないんだ。」と言われてしまった。

そうか。これしかないのか・・・。私のガッカリしたような顔から察したのか、続けて「ボロいから少し負けとくよ」と幾分料金を安くしてくれた。

安くなるんだったらいいか。ここは日本だ。しかも小さな島だ。トラブルがあっても何とかなるだろう。「あっ、これで大丈夫です。」と言い、交渉は成立した。とても現金な性格をしているのだ。

八丈島の地図 地理院の地図
八丈島の地図

国土地理院地図を書き込んで使用

ちょっとボロいけど無事にスクーターを借りることができたので、これより八丈島観光の開始。

本日の第一目標は、ひょうたん型をした八丈島を一周すること。現在地の底土港から島の外周を通っている八丈循環線を時計回りに走っていき、途中途中で観光をしながら島の一周を目指そう。

では、出発。まずは島の南側を回っていくぞ。友人を後ろに乗せ、意気揚々と走り出すものの、道を間違えて集落の奥へ入り込んでしまった。こんな小さな島でいきなり迷子とは・・・、ちょっと恥ずかしい。

スクーターと八丈島の道 八丈島、三宅島卒業旅行記の写真
スクーターと八丈島の道

でも言い訳をさせてもらうと、ここには普段見慣れているものがなかったのです。それは道路標識というか、あの青い案内板。東京都内で乗りなれていると、交差点ごとに行き先の書かれた標識が掲げられていて、無意識にそれを確認しながら走っている。

ここで暮らす人にとってはそういったものは当たり前すぎて必要ないものだろうけど、やっぱり観光客には必要だと思う。・・・と、一生懸命友人に言い訳をしている私がいた。

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