風の足跡 ~風の旅人旅行記集~

八丈島、三宅島卒業旅行記
#3 タビッジブルー

<1998年3月>

友人と卒業旅行に向かったのは離島の八丈島と三宅島。3泊5日の行程で旅をしました。(全21話)

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3、タビッジブルー

地理院の地図
伊豆諸島の地図

国土地理院地図を使用

八丈島か・・・。少しアルコールが抜け、冷静になってみると、島流しの印象しかない。名前の雰囲気や、その場の盛り上がりで八丈島へ行くことを決めてしまったけど、いったいどんなところだろう。

家に帰ってから地図で見てみると、思っていた以上に遠い。こんなに距離があったのか・・・。三宅島ぐらいのところに八丈島があるのかと思っていた。

いったい船で何時間かかるのだろう。全く想像がつかない。明日、本屋に立ち寄ってガイドブックを眺めてみよう。(*インターネットがなかった時代の一般的な情報収取方法です)

そして翌日、本屋に行ってガイドブックを眺めてみると、八丈島までは飛行機が1日2便、大型のフェリーが1日1往復運行されていた。飛行機の運賃は船の2倍弱。早いけどやっぱり第一選択肢は船だな。

その船は東京を22時に出発し、途中で三宅島に寄って、八丈島に朝の8時に到着すると書いてあった。およそ10時間の船旅か。結構長いな・・・。でもまあ夜だから寝てれば着くのか。

それよりもフェリーが三宅島にも寄港するのなら、火山の島で知られる三宅島にも寄ろう。一度に2つの離島に行けるというのは素晴らしい。このことを友人に連絡し、正式に八丈島と三宅島に卒業旅行へ行くことに決めた。

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大学最後の旅行としていい目的地が見つかったものだ。知り合いなどに、「卒業旅行は八丈島に島流しを体験してくるぜ!」みたいな感じで、ちょっと自慢げに話して回ったところ、「この寒い時期に行くやつも珍しいな」とか、「何しに行くの?」、「なんだ。海外じゃないんだ。」「何で海外に行かないの」等々、受けの悪い事。

受けを狙って八丈島に行くつもりはないけど、もう少し「いいな~」とか、「俺も行ってみたいな~」などと肯定的な意見が返ってきて欲しいものだ。

やっぱりみんなが言うように離島では釣りやダイビングなどの海に関わること以外することがないのだろうか。行ってはみたものの、することがなくて退屈の極みとか。そうだとしたら本当に島流し状態ではないか・・・。

最初はもの凄く楽しそうに思えた島旅だったが、徐々に罰ゲームで島流しにされるような気分に・・・というのはオーバーだけど、少し高揚感がなくなってしまったのは確かだった。これはあの結婚前のマリッジブルーみたいなやつか。旅だからタビッジブルーってなものか。

でも旅の楽しさは自分で創造するもの。そして友人と築き、組み立てるもの。目的地がどこであろうと旅は楽しくできるはず。

後で残念な卒業旅行だったな・・・ということにならない為にも色々と盛り上げていかないとな。張り切って島でやることを考え始めたら、今度は旅に出るのが待ちきれなくなってきた。早く出発日にならないかな。

八丈島、三宅島卒業旅行記98'
#3 タビッジブルー
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