昔日のシリア写真展 レバノン5
ティルス遺跡(スール)
< Tyre (Sour) >
レバノンの南部、イスラエルとの国境に程近いところにスールの町があります。ここはかつてティルス(テュロス、ティール)と呼ばれ栄えていた町で、町の海側には遺跡が残り、世界遺産にも指定されています。都市の起こりは約紀元前2500年。フェニキア人によって栄えました。紀元前千年頃にはフェニキアの首都になるほど町は発展しましたが、紀元前8世紀頃にアッシリアに従属。その後は衰退していき、マケドニア、ローマなどの支配下に置かれ、最終的には十字軍の支配を受け、町は徐々に放棄されていきました。現在残る遺跡はローマの遺跡がほとんどです。またイスラエルに近い場所柄、反イスラエル主義者のヒズボラも多くいて、空爆が行われるといったことも起きています。


この付近は南国的でどこの国かわからない風景でした。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


旧市街となっていて、古い建物も多くあります。
かつてこの部分は島で、フェニキア人の町があったようです。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


漁業が盛んな土地になります。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


とても雰囲気のいい港でした。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


造船も行われていました。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


浜辺では漁師さんが網の手入れをしていました。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


海側の遺跡なのですが・・・、えらく散らかっている遺跡です。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


列柱が海の方に続いています。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


かつては島だったので水を貯める必要があったのでしょう。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


この部分は結構きちんと残っていました。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


盗掘された墓の跡かと思ったら、排水溝みたいなものを発見。
何でしょう。濾過槽でしょうか。それとも日本人的に湯船とか・・・。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


なんか面白い光景です。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


なんとなくフラッシュをたいて撮ってみましたが、奥が深かったようです。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


遺跡のすぐ横は墓地になっています。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


ここからは島ではなく陸の遺跡になります。
こちら側も主要部以外は散らかった状態でした。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


ちょっと無残な状態です。修復すれば見ごたえのある遺跡になりそうです。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


昔はさぞ壮観な眺めだったのでしょう。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


凱旋門の隣が競技場になります。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


映画ベン・ハーのような馬車戦車競争が行われた競技場跡地です。
一部分のみ観客世紀が復元されています。
また競技場だった場所の真ん中にはオベリスクが建っています。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


広さが450m×120mあり、3万人も収容できたとか。
もし全部を復元できたら凄いでしょうね。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


この先にも観客席が続いていればいいのですが、
あまり石材が残っていないようです。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


日本で言う無縁仏の大群といった感じでした。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


これだけ石棺が無造作に並んでいる様子も珍しいのでは。
(In Sour, 16 Mar. 2001)


ヒズボラ支持の集落では装甲車などが入れないようにしているとか何とか。
イスラエルに近い場所柄、ピリピリした空気も感じます。
(In Sour, 16 Mar. 2001)
<* 昔日のシリア写真展* レバノン5 ティルス遺跡(スール) 2015年12月初稿>