リアルタイム旅行記 道標ない旅
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<2009年5月改訂版>
長期の旅について
  今回旅を行うにあたって旅の目的、意義というものをかなり意識しました。私自身まだ若いと言われながらも、学生ならともかく、それを通り越した世代の人間なのでそういった成り行きになるのは至極当然のことです。同じ世代の友人たちは日々汗を流して働いているというのに、私はそういった事から一年以上も離れ海外旅行をする。これが私の夢だったと言えども正当化されがたいことです。所詮は旅自体が時間と金のある金持ちの道楽に過ぎないというのが世間一般の考え方だからです。いい年になってもふらふらしてなどといった非難を浴びてでも旅行を行うにはやはり覚悟がいります。その覚悟を自信に変えてくれるのが、確固たる目的意識であるはずです。確固たる目的のある旅は自分のやりたい事、その旅の意義が定まっているので、自分自身の中で旅に費やす時間、金銭、不名誉等々を割り切って考えることができます。この点は重要で、海外に出て日本の事を振り返ることなく自分の道を前進することができるので、旅に専念して自分のやりたい事を遂行することができます。言ってみればいろいろと悪癖が身に付きやすい海外長期旅行でも、周りに流されることなく自分の目的の為に旅行ができます。

  では確固たる目的のない旅というのはどうかというと、旅というものは全く持って自由な状態に近く全て自分の責任で自己管理しなければなりません。そういった状態の中では生半可な目的ではないのと同じです。自由とは責任を負わない状態。極端に言えば無責任な生き方の事で、それにどっぷりと浸かってしまうと物事を自分でいくらでもいい様に解釈するようになってしまいます。そうなると中途半端な目的意識などすぐ曲がってしまい、あっちへ流され、こっちへ流されと旅の方針が定まらず、悪い無責任な習慣ばかり身に付いてしまう事が多いようです。そういった訳で確固たる目的意識というものをお守りにみたいに肌身離さずに持って旅行していないと、どんどん楽な方へ、言うなら悪い方向へ流されてしまいやすいです。

  だらだらと好き勝手書いてきましたが、肝心な私の場合はどうかとなると、書くにはなかなか勇気がいることです。他人に公表するほど立派なものではないし、日本に帰ってから有言実行ができるかどうか未だに自信がないからです。他人にはつまらない事だろうし、友人には話してきたので、ここでは私の目的については割愛させていただきます。ここにちゃんと書く自身がない時点で確固たる目的という点ではいささか怪しいものですね。しかしながら現時点で自分の旅を振り返ってみると、波はあるものの他人に誇れるような旅が出来ているように思えます。これは「目的意識を持ち続ける。初心を忘れない。」といった自分自身で決めていた方針を遂行しているからだと思っています。少なくともこの二つを持ち続ける限り、他人や周りの環境に依存することなく、自分自身で旅を楽しくする事が出来るはずです。幸せは自分で作るもの。他人に作ってもらう幸せは幻覚みたいなもの。そのためにも積極的に歩き回り、歩けば歩いただけの思い出を作れるような旅をしていきたいと思っています。

  最後に長期のバックパックを背負っての旅行は若いうちにしか出来ない。若者が歩けばそこに必ず道ができると「道標ない旅」の項目に書いたのですが、最近必ずしもそうでないと分かりました。実際海外を歩いていると年配の方でバックパックを背負って元気に旅をしていたり、逆に薬ばかりやってごろごろしている若者を良く見かけます。そういった人達に出会うと自分が考えていたほど旅というものは一通りではないと認めざるをえません。しかしながら若いうちの海外長期旅行は若いうちにしか出来ません。一生の中で少ない若い時の貴重な時間を使っての旅行はそれ相応の価値があるはずです。その為にも今しかない時間を大切にする。つまり物事に全力で取り組むことが大事です。そうして初めて歩いた所に道が出来る筈です。これから私と同じような旅をしようと試みている若い方にはぜひこの事を心に引き止めて欲しいと思っています。
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