リアルタイム旅行記 道標ない旅
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<2009年5月改訂版 Ver.3.1>
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第1部 北風 ・・・ 南進編  (2000年1月20日〜4月30日)
<香港、中国、ベトナム、カンボジア、タイ、マレーシア、シンガポール>
〜〜〜   第8週   〜〜〜
3月6日 (月) 晴
ムイネ
・一大決心
支出 1200円
長女とその友人達
  トゥアの家で2日目の朝を迎えました。ベトナムの一般的な民家なので、日本の家とは比べようもないほど不便な環境でしたが、人々が温かいのでなかなか居心地が良かったりします。しばらくここにいようかな?いやいや去らなければ。私の中で様々な思いが葛藤していました。ただ現実問題として、私のベトナムビザの有効期限は後4日しかありませんでした。延長しないなら、今日にでもホーチミンに移動して、ちょこっと観光してカンボジアに抜けるのがベストな方法となります。まあビザに関してはどの道延長する事は考えていたので、延長してホーチミン周辺のメコンデルタなどを訪れるのもありかな。それに普通に考えても変な外国人が長々と居候していては、ここの家にも迷惑がかかるよな。名残り惜しいけど今日の夕方にでも・・・いや名残り惜しいので明日出発しよう。そう決めたものの、なかなか話すきっかけがつかめませんでした。

  朝食後、カフェに行こうとトゥアに誘われていくと、「いつここを出発するんだ」と聞いてきました。これはいいタイミング。「これこれこういう事情なので明日には去らなければならない」と答えると、まだしばらく居て欲しいと言ってきました。本音だったらうれしいが、う〜ん、どうしよう。何にしてもビザを延長しなければどうにもこうにもならない。不法滞在で捕まって強制送還なんていうのは惨めだし。って、大概少しのビザの期限切れは罰金で済むのかな。でもここは社会主義の国だし・・・賄賂をチョロっと払えば問題なしかも・・・いやいや何が起こるかわからん。とりあえずビザが〜と強調して言うと、トゥアがファンティエットにイミグレがあるからそこへ行けば問題ないとの事。そうなんだ。そんな簡単に済んじゃうのかな。そこでトゥアと一緒にバイクに乗ってファンティエットのイミグレに行ってみることにしました。

トゥアの弟の家族と
  ファンティエットにはトゥアの弟が住んでいて、警官をやっていました。まずはそこを訪れ、イミグレの場所を聞き、イミグレへ向かいました。そして訪れてみると、係りの人にあっさりと「ここではできない。ホーチミンに行きなさい。」と言われてしまった。これではどうしようもない。これを機に一気にカンボジアに行こうかな?明日ホーチミンに行き、明後日カンボジアビザを取得して、その次の日にカンボジアへ向かえば、なんとかビザを延長しないで済む。残念だが、そうしよう。心の中でそう決めていたのですが、イミグレからの帰り、再びカフェを訪れると、トゥアが真剣な顔で「ホーチミンに行って、ビザを延長した後、戻って来て欲しい」と言ってきました。えっ、そんなに居て欲しかったんだ。何で私なんかを。ちょっと驚きました。そして決心しました。また戻ってこよう。少なくともここ数日間の居候の分の恩は返さないと。それにベトナムでホームステイというのは、まず今後の人生においてもできることではないはず。急いでいない旅だからこういうのもありじゃないか。なんせ私は風の旅人だ。

  その後再びトゥアの弟の家に行くと、そこの家族からももてなしを受けました。年頃の姪っ子などを紹介してくれるのはいいけど、対応に困ってしまいます。ただ観光の仕事をしているみたいなので幾分英語ができるのがありがたい。姪っ子に通訳をしてもらいつつ、ワイワイとビールを飲んで楽しみました。なんか今日はやたらと機嫌のよくなったトゥアに飲まされていたような・・・。
3月7日 (火) 曇
ムイネ
・ホームステイ
支出 0円
通学中の子供たち
  いつもどうり朝5時に街頭のスピーカーから放送が流れ、起床しました。かなり喧しい放送なので、ここでは目覚ましが必要ありません。そして起きると、平日なので子供たちは学校へ行く準備をして、朝6時すぎには登校して行きます。日本では考えられないほど、早起きな国だ。というより、時差が日本と2時間って言うのが、ちょっと疑問。ここよりもかなり西にあるタイやシンガポールも時差が2時間なのだから、ここは1時間でもいいんじゃないって感じがしました。それはそうと、もちろんムイネも学校の制服は純白のアオザイ。もちろん女子生徒だけ。清潔感があって、とてもかわいく見える。う〜ん、一緒に学校に行って、白いアオザイを着た女の子に囲まれて勉強をしてみたいものだ。って、いかんいかん。

トゥアの家での食事風景
  いってらっしゃ〜いと子供達を送り出したものの、今日は起きるとちょっと腹が痛い状態でした。昨日はファンティエットに行った時に、トゥアの弟の家でかなり飲み食いしてしまったせいかな。ホームステイというか、居候というか、今の微妙な立場だと、出されたものをどこまで食べればいいのか迷ってしまいます。日本的感覚で遠慮すべき事でも、ベトナム的感覚ではどうなのだろう。むしろ遠慮したら不愉快な思いをさせてしまうかもしれないし・・・などと考えると、どうすればいいのかこんがらがってきます。結局、人間と人間との付き合いなので、そういったことはあまり考えないようにして、自然体というか感覚的にもてなしを受けることにしました。ホームステイも思っているほど楽ではありません。気を使うし・・・それに好き嫌いが激しかったり、お腹が弱かったら大変です。昔トルコでホームステイしたときは、トマト嫌いの私にとってはトマト三昧のトルコ料理は地獄のような食生活でした。それに比べるとベトナムは幸せ。でも今日はなるべく食べ物に関しては控える事にしました。これ以上ひどくなったら大変だ。

  子供たちが学校へ行き、朝食を食べてしまうと暇になってしまいました。家に居ても暇だし、散歩でもしてくるか。昼間は前の写真屋へ遊びに行ったり、ぶらぶらと過ごし、夜中に出発するバスというか、マイクロバスでホーチミンへ向かいました。絶対に戻ってくるぞ。戻ってくる決意を揺らがせない為にも、荷物の大半を預けて出発しました。これで後に引けなくなってしまったわけですが、ホーチミンでトラブルが発生してカンボジアに抜けなければならなくなったり、ビザの延長ができなかったらどうしよう・・・。「戻ってくるから荷物は置いていくよ。」と自信満々に言った割には、心中はかなり不安だったりします。
3月8日 (水) 曇→雨
ホーチミン
・夕立のお出迎え
支出 4800円
  早朝、ホーチミンに到着しました。時計を見ると、5時すぎ。ちょっと朝早すぎるんじゃないかい。というより・・・、ここはどこだ。バスターミナルではなく、なんか普通の駐車場っぽい場所に到着しました。でもトゥアが運転手にイミグレに連れて行ってやれと説明していたみたいで、バイクタクシーを捕まえ、イミグレまで連れて行ってやれと伝えてくれ、ムイネに戻るときはここに来るんだよと名刺を渡してくれました。これは親切にありがたい。しかしこんな時間に開いているわけないんじゃない。宿を決めてからゆっくりと手続きをしようと思っていたのに・・・まあいいか。場所だけでも知っておけば後で楽かも。

  バイクタクシーに乗ると、早朝のホーチミンの町を走りはじめました。どうも閑散とした感じするんで、ここはちょっと郊外になるのかな。しばらく走ると、到着。中に入ろうとすると、やはり7時まで待てとのこと。仕方ないので近くで営業していた屋台で朝食をとりつつ、待つことにしました。そして開いたので中に入り、ビザの延長をしたいというと、あっさりと旅行代理店に頼めと言われてしまいました。なんだ旅行会社と結託しているのか。仕方なく、バイクタクシーをつかまえ、今度はホーチミンの安宿街デ・タムストリートへ向かってみたが、ここはまだ眠りから覚めていませんでした。旅行者の町はどこの国でもいいかげんなものだ。おまけにガイドブックをトゥアの家のテーブルに置き忘れてしまうという失態をやらかしてしまったので、右も左もわからない状態。安宿を見つけるまでが大変でした。

デ・タムストリート
雨上がりのアオザイ美人
  宿が決まると、デ・タムストリートにある幾つかの旅行代理店の中から、いつものシン・カフェでビザの延長を申請しました。どうも今まで使用してきた感じでは、このシン・カフェがベトナムで一番大きな感じがするので、あまりいい印象がないけど安心かなと思ったからです。出来上がりは土曜日との事。まあちょっと時間がかかるけど、これで一安心。ついでに明日以降は暇なので、クチトンネルのツアーも申し込んでおきました。これで当初の目的は達成だな。満足満足。う〜ん、それにしても眠い。昨夜はほとんど寝ていないもんな。再び宿に戻り、昼過ぎまで寝て過ごしました。

  気分よく目覚めると、外はどんよりと曇っていました。なんか雨がきそうな感じだな。とりあえずはシャワーを浴びて・・・、なんか久しぶりのホットシャワーだと気持ちがいい。そしてヒゲを剃ったりと身だしなみを整えていると、急に外がやかましくなってきました。窓の外を見ると、バケツをひっくり返したような土砂降りの雨が降っていました。うっ、これってスコールってやつではないのか。なんともすさまじい。雨の降り方も凄いけど、とにかく音が凄い。周りの民家がトタン屋根などが多いせいで、ゴォーと滝のような凄まじい音でした。この音だけを聞いていたら町が雨で流されていくんじゃないかと思ってしまうほどです。

  しばらくすると音が小さくなり、雨が上がりました。窓から外を見ると、人々の往来が始まったようです。面白そうだな。早速外出してみました。しかし水はけが悪いし、未舗装の道路もあったりして、路面は泥水だらけ。アオザイを着た学生もかわいそう。でも泥を跳ね上げないように上手く歩いていました。歩きなれない私はすぐに泥だらけになってしまいました。意外に雨の日のサンダルでの歩き方にはコツがあるのかもしれない・・・。
3月9日 (木) 晴
ホーチミン
・ベトナムの象徴クチトンネル
支出 00円
  今日は特にすることもない日なので、昨日ビザの延長を申し込んだついでにクチトンネルとカオダイ教寺院への日帰りツアーを申し込んでおきました。これまた交通の不便な場所にあるようなので、行く手間を考えるとツアーが手軽で、しかも4ドルと安い料金設定になっていました。ツアーに関してなんだかんだ文句を言っている割には、ガイドブックをムイネに置き忘れてしまった事だし、またツアーに申し込んでしまいました。という事で、今日は朝早く起きて、ツアーバスに乗り込みました。車内は相変わらず日本人が多い状態。この時期は卒業旅行シーズンと重なるので日本人旅行者が圧倒的に多いのはしょうがないこと。中には見覚えのある顔もちらほらとありました。私がムイネで滞在している間、ニャチャン辺りで滞在していたのかな。それともメコン川ツアーかな。ツアーでしか動かない人の行動パターンは少ないので容易に想像ができてしまいます。そういえば・・・フエで仲良くなったヤマさんやシマさんがいないかなと探すものの、残念ながらいませんでした。彼らもそろそろビザが切れるはずなので、ホーチミン辺りにいてもおかしくないはずなのだが・・・、もうカンボジアに行っちゃったのかな?何にしても久しぶりの修学旅行気分を味わうことになりました。

カオダイ寺院の祭礼
  まず最初に訪れたのはカオダイ寺院。ここは全ての宗派が一つになったという画期的な宗教寺院というキャッチフレーズがついていたのですが、はぁそうですかといった感じでした。一応祭礼の時間に合わせての訪問だったのですが、なんか形式的というか、味気ないというか、いまいちその素晴らしさが伝わってきませんでした。結局のところ宗教はその宗教にどれだけ思い入れがあるかの問題であって、全て平等にとか宗派が統一されてしまっては個性がなくなってしまうのでは。僧侶も熱意がなく、形式的にお勤めしているという言葉がぴったりかなと思ってしまいました。

  クチトンネルは言わずと知れたベトナム戦争時の有名なゲリラの活動拠点です。アメリカに勝ったぞという、ベトナム人にとっての誇りらしく、見学前に外国人に対して上映される映像にしても、置いてある物の解説にしても、ベトナム人はよく戦った!ベトナム人は偉大だ!としきりと書いてありました。見る方としてはかなりうんざりさせられます。色んな国籍の人がツアーにいましたが、一様にため息をついているような雰囲気でした。そういえば、アメリカ人はどう思うのだろうか。ガイドの人に聞いてみると、ここを訪れるアメリカ人は少ないそうだ。まあこの映画を見せられたら、気分を害するのは当然かな。もっとも非難されるようなことをやったのも事実ですが・・・。そういえばダグラスも南は反米感情が強いし、行きたくないと言っていたな。

クチトンネル
  映像を見た後は実際に使われていたクチトンネルへ向かいました。よく旅番組で出てくるシーンの通り、狭い入り口から人が出入りするのを実演してくれました。そういえば旅番組ではいきなりこのシーンが出てくるよな。今見させられた映像などはでてこなかったよな。きっと都合のいいようにカットしているのだろう。実際に行くのと、テレビで見るのとはいい意味でも悪い意味でもやはり違うもんだ。それにしてもよくこんな小さな穴から出入りできるもんだ。さすがにこれは欧米人は無理だな。これはアジア人の特権。でも普通の観光客はここから入れないので、別の大きな入り口から入りました。中はそのまんま土のトンネルでした。まるでアリになった気分。そういえばトルコに行ったときに地下都市というのがあったけど、そこもこんな感じでした。でもな〜、所詮は土のトンネルなんだよな。文化的なものではないし・・・まだ日本の胎内巡りのほうがましかなといった感想でした。

  今日訪れたどちらの観光地も感動とは程遠いものでした。ベトナムの観光はツアーでガチガチに固められていて、そのツアーで訪れる場所もこんなんではベトナムの観光の将来は明るくないかも。特にムイネで素晴らしい滞在を経験してしまった後では、修学旅行のようなツアーは空しさを強く感じてしまいます。夕方ホーチミンに戻ると、もう観光はいいやという気分でした。ホーチミンからはもう一つ有名なメコン川ツアーが出ているのですが、なんか今日みたいに作為的に作られたツアーになっていそうだな。戻ってから明日のツアーを申し込むつもりにしていましたがやめることにしました。
3月10日 (金) 晴
ホーチミン
・国営百貨店
支出 1100円
  今日と明日でメコン川のデルタ地帯(河口付近)を訪れるツアーに参加するのもいいかなと思っていたのですが、昨日のツアーでツアー自体に幻滅してしまい、やめることにしました。でもメコン川のデルタ地帯はきっとベトナムの中でもベトナムらしい光景が見れそうな気もします。そうだ。自力で行けばいいのか。と思ったものの、ガイドブックをムイネに忘れてきてしまったのが痛い。それにムイネもメコンデルタに負けないぐらいベトナムらしいはず。なんか一度ケチがついたらまあいいかといった結論になってしまいました。

  さて何をしよう。とりあえずまだホーチミンを見ていないので、町の中心部を散歩しつつ、ムイネへ戻るのに何か日本の物を買おうと思い付きました。少しは日本の事を理解してもらえればうれしいし、何より話題が増えます。さて日本のものといえば何がいいだろう。というより、何があるの?といった感じです。少なくとも輸入雑貨になるのだからそれなりの場所に行かないと置いてなさそうだ。まずは国営百貨店に狙いをつけて、町歩きを始めました。

ホーチミンの町で
  さすがに町の中心部を歩いてみると、ベトナムの経済の中心だけあって今まで訪れた都市の中でもダントツに都会といった感じでした。広い通りを歩き続けると、国営百貨店に到着。店内はベトナムでは珍しく気持ち程度冷房が効いていました。これはいい・・・いや、なんでこんな中途半端なんだ。どうせならちゃんと冷房をしてくれればいいのに。それに店内は客がまばらでがらがらでした。店員の姿の方が目立つぐらいなので、なんか窮屈な感じ。でも驚いたことに店員はミニスカートをはいていました。ベトナムでスカートって・・・小学生の制服以外では始めてかも。でも大半がおばさんなのがいまいち・・・若い子ばかりだったら涼しくて天国なのにな。いやアオザイでもいいな・・・。などと、変に感動をしてしまった国営百貨店ですが、品揃えの方はいまいちでした。外国人相手の店ばかりなのはいいけど、商品をよく見ると高級?中国製やロシア製のものばかり。日本の食品、例えばレトルト食品やカレールーみたいなものがあればちょっと高くても欲しいと思ったのですが、残念ながらありませんでした。う〜ん、ちょっと期待はずれだな。なかなかいいものが見つからない。ただ箱入りのお菓子とかは充実していたので、これはこれで買っていってもいいかも。

ホーチミンの像と人民委員会
  百貨店を後にすると、今度は輸入雑貨店へ向かいました。その途中にホーチミン氏の像を発見。写真を撮っておこう。この町はもともとサイゴンと呼ばれていたのですが、ベトナム戦争後ホーチミン氏の偉大な業績を称え、ホーチミン・シティーになったそうです。我々外国人には余り馴染みがない名前ですが、ベトナム建国の父的存在です。だから紙幣にも全てホーチミン氏が印刷されています。まるでトルコのアタッチュルクみたい・・・。ただ、町の名前というのは文化の積み重ねな部分もあるので、ホーチミン氏の業績云々関係なくベトナム人の中には未だにサイゴンと呼ぶ人も多く、バスの行き先表示もサイゴンとなっているのも何度か見ました。さて輸入雑貨店が集まったショッピングセンターに行ってみると、こっちは若者が多く訪れていて、百貨店よりも庶民的でした。輸入品と言ってもやはりほとんどが中国製。値段も手ごろだったことで、自分の服と、お土産として日本のアニメの吹き替え版ビデオ、「魔女の宅急便」と「となりのトトロ」を購入しました。これって海賊版なんだろうな・・・まあいいか。それよりも問題なのは子供達が面白いと感じてくれるかどうかだよな。宮崎監督頼みますよ。
3月11日 (土) 晴
ホーチミン
・中華街チョロン
支出 1900円
  昨日に引き続き、今日もショッピングを兼ねた散策をしました。昨日は中心部の市場を一通り回ったのですが、今日はちょっと郊外へ足を伸ばしました。ホーチミンの中心から南西に10kmぐらい行ったところにチョロンという地域があります。この一帯は巨大な中華街を形成していて、その中心にはベトナムで一番でかいといわれるチョロンマーケットがあります。暇なので散歩を兼ねて10km程の道のりを歩いて行ってみる事にしました。

チョロンマーケット
チョロンマーケットの乾物屋
  歩いていると途中で先日ムイネからマイクロバスで到着した場所を発見。なんがここだったのか。ムイネに戻るときにはここに来ればいいんだな。場所が分かったのは大きな収穫でした。更に歩いていくと、なんか中国っぽさが目立つようになって、チョロンに到着しました。そもそもベトナムは中国の文化が濃いので、中華街といってもちょっと中国っぽいかなといった感じで、そこまで他と変わった感じがしませんでした。

  まずは中心のチョロン・マーケットを訪れてみました。入り口から入ると、多くの小売店がひしめき合い、通路の両脇が商品で埋まっていました。どんどん進んでいくと、真ん中にある四角形の中庭に出ました。そこから見ると建物が城壁のような感じになっていて、まるで巨大な客家みたいなつくりをしているのがよく分かります。これだと日当たりがいいので、市場独特の陰鬱な雰囲気がなく、比較的が明るい環境で保たれているんだな。さて何があるのだろう。一回りしてみましたが、生活用品ばかりでお目当てのものが見つかりません。何かゲームでもと思い付き、手軽に遊べそうなオセロをさりげなく探していたのですが、見つかりませんでした。ベトナムはオセロとは無縁の文化圏なのかな。結局大して目ぼしい物は見つからなく、ここでのお土産は断念。昨日のビデオとお菓子でいいか。ただ、この中を歩いていると時々聞き覚えのある中国語が聞こえてきたり、置いてある物に見覚えがあったりと、1ヶ月前に中国を旅していたことを思い出させてくれ、ちょっと懐かしく感じる瞬間も何度かありました。

  その後は適当に中華街をぶらぶらと歩きつつ、久しぶりに屋台で中華麺を食べました。ヌック・マムじゃない味付けは久しぶり。でもなんか味の素の味が妙に舌につく感じでした。チョロンからはバスで市内へ。そして夕方前にデ・タムストリートに戻りました。そしてパスポートを出していたシンカフェの代理店に行くと、ちゃんと延長ビザが出来上がっていました。よかった。とりあえずパスポートが戻ってきた事だし、荷物を送ってしまおう。小包で送りたい荷物を持って郵便局へ行くと、もう閉まっていました。おまけに明日は休みだから月曜の朝7時に来なさいとの事。明日ムイネに出発しようと思っていたのだが・・・、月曜まで延期しないと駄目か。まあしょうがない。
3月12日 (日) 曇
ホーチミン
・再会
支出 1600円
  今日は予定外の滞在となってしまいました。さて何をしよう。ホーチミンにもハノイのように軍事系の博物館が幾つかあります。特にすることがないのでそれらを回ろうかと思っていたのですが、いまいち気乗りがしなくてやめました。さすがにそういったものにも飽きてきてしまったし、行った人の話ではホーチミンにあるのは枯葉剤の人体影響やらの展示とかで、広島の原爆資料館のような残酷な展示内容だとかで行く気がなくなってしまいました。

サイゴン教会
信号待ちの図
  宿にいても暇なので、仲良くなった日本人旅行者とぶらぶらと町の中心部などを散策しました。デパートや市場関係はもうお手の物、そこからちょっと離れたサイゴン教会などを見て回りました。サイゴン教会を見学後、他の旅行者と話しながら歩いていると、ガイドブックにも載っている有名なアイスクリーム詐欺師が話しかけてきました。というより、アイスクリームを押し付けてきました。な、なんでまだ健在なの?ガイドブックにも載っているような有名人なのに・・・。この詐欺師の方法は日本人が好きだからといった感じで、アイスクリームを進め、食べ終わったら法外な料金を請求してくるといったもの。この程度の詐欺に引っかかる私ではないので、難なくあしらったのですが、引っかかる人が多いのには困ったものです。まあ引っかかる方も悪いのかな。って、自分が引っかかっていたらそんな事言っていないような気もするのだが・・・。いや、もしムイネで同じ事をされたら・・・と考えると、間違いなく引っかかっているに違いありません。人の善意につけ込むような詐欺は許さざるべき事。ちょっと強い態度で威嚇しておきました。

  その後は旧アメリカ軍指令本部などを見て周りました。それにしてもホーチミンを歩いていて思うのは、この町は他の町より生活水準がかなり高いのでは?という事です。街を歩く人々も綺麗な服を着て、太った人も多い。食堂に入っても、他の町より高いし、メニューも豊富。近代的な建物や外資系企業のオフィスも多いし、通学する生徒もバイクに乗って登校する人が多い。物資の面ではベトナムの中でも比較的暮らしやすいかもしれないけど、それ以上に人とバイクと自転車が多すぎる。しかも暑すぎ!物は無くてもムイネのほうがいいな。さすがにここに住みたいとはとても思えませんでした。

  市内を一回りして、夕方宿の近くをぶらぶらと歩いていると、いきなり背中をたたかれました。んっ!今度は振り向け詐欺か。ってそんなものはないか・・・。振り向いてみると懐かしい顔が二つありました。フエやホイアンで一緒だったヤマさんとシマさんです。あ〜〜〜!ってなもので久しぶりに再会しました。そしてそのままビアホイにみんなで行き、再会を祝して乾杯。結局みんなベトナムが気に入り、ビザを延長してもうしばらく滞在するんだとか。そうかそうか。私もなんだよとムイネでの体験を話しながら夜遅くまで飲み続けました。出発を一日延ばしてよかった。よかった。本当にめぐり合わせとは不思議なものだ。
第1部 北風 ・・・ 南進編 〜 第8週 〜
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