リアルタイム旅行記 道標ない旅
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<2009年5月改訂版 Ver.3.1>
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第1部 北風 ・・・ 南進編  (2000年1月20日〜4月30日)
<香港、中国、ベトナム、カンボジア、タイ、マレーシア、シンガポール>
〜〜〜   第2週   〜〜〜
1月24日 (月) 雨
シンセン
・ずぶ濡れの日
支出 600円
  起きると、今日も雨でした。旅をしていればこういう日にあたることもある。やっぱり自由奔放な旅人には晴耕雨読の精神がふさわしい。午前中は洗濯などをしたり、友人にパソコンの指導をしてあげたりして、昼過ぎに小雨になったので昼食を食べに近くの店に出かけました。それにしても中国の飯はうまく、日本と比べても量も大盛りです。そして何より安い。最初はいいことずくめばかりに思えたのですが、次第にちょっと油が多いのが玉に傷に思えてきました。やはり毎日続けて食べていると脂っこく感じてきます。しかも今日みたいに食べてばかりで動かないと、腹の辺りがブヨブヨしてくる感じ。こんな生活をしていたらすぐぶくぶくに太ってしまいそうだ。でも中国人はアメリカ人のように極端に太っていないよな。町を歩く人も肥満だらけという事はないし・・・これって体質の問題なのかな。友人に聞くと、油が多いのは保温性を良くする為で、お茶をよく飲むのはこの脂っこい料理に胃をうまく中和させる為だと言っていました。なるほど。生活の知恵ってやつなんだな。だからこそお茶の文化が盛んなんだ。中国4千年の歴史も侮れない。アメリカでは同じ脂っこい料理でもコーラだもんな。所詮カロリーゼロだといっても中和作用がないので、太るわけだ。妙に納得してしまいました。食べた帰りは土砂降りになり、傘を持っていかなかった我々はずぶ濡れになってしまいました。友人曰く、「この時期は滅多に雨が降らないのだが、2日連続とは・・・。おまえはかなりの雨男だ。」との事でした。
1月25日 (火) 曇り
シンセン→香港
・再び香港へ
支出 9000円
  ベトナムビザの申請と観光の為、再び香港へ向かいました。友人もちょうど用があると事なので一緒に同行してくれました。まずは友人宅からバスに乗り羅湖の国境へ。香港が中国に返還されてもここの国境は健在。一国二制度のもとで今後50年間は現状維持されるようです。なんとも面倒臭い。それにしてもシンセンと香港との国境は不思議な所です。国境の橋の上では携帯電話で話している人もいれば、あー久しぶりってなもんで立ち話をしている人も多い。こんないい加減でいいのだろうか。結局、形式的な感じが強い国境ってなところかもしれません。

  香港に着くと、まずは友人と一緒に重慶マンションに行き、宿の確保。友人のお勧めの旅行者が集まるドミトリーに泊まることになりました。値段もかなり安い。友人も香港に泊まる用事があるときなどはここに泊まっているんだとか。そして同じく重慶マンション内のベトナムビザの事前申請をしていた旅行社に行き、ビザ取得のためにパスポートを預けました。28日に出来上がるということなので、それまでは香港に滞在していなければなりません。その後は昼食を食べに行きました。腹が減ったという私のために友人が連れて行ってくれたのは焼肉の食べ放題。う〜ん、安いのはいいんだけど・・・昼間っから胃に重たそうだな。でも食べ始めるとガツガツ食べまくっていた私達でした。なんか中国に来てからどんどんと胃袋がでかくなっている気がする・・・。いや、気のせいではないぞ。たぶん。

スタンレーで
香港島の繁華街
香港島の夜景
  食後はスタミナ十分。さて動き回るか。でもその前に、今回の香港滞在中に幾つか揃えたいものがあり、友人に夏用の寝袋が売っているような店があれば教えて欲しいのだけどと尋ねると、う〜んと困った顔をして、そうだな。あそこならあるかも。暇だし、付いて行ってやると、一緒に行くことになりました。これは助かる。で、向かった先は香港島の裏側にあるスタンレー。町中の繁華街ではなく、なぜにこんな辺鄙な場所に・・・。それはここが欧米人旅行者に人気の海岸だからとか。そういえば海岸沿いの店などはこじゃれているな。でも冬ともあって海岸は閑散としていてちょっと寂しい状態でした。客のほとんどいない土産物屋や旅行洋品店を物色して、きっと今後役に立つだろうと思われる夏用の寝袋を調達しました。これでいちおうユーラシア大陸を横断する準備は万端。かな・・・?

  その後は同じく香港島の繁華街へ出向き、友人の用に付き合いました。それは日系のデパート内にある紀伊国屋書店に行き、雑誌の週間プロレスを受け取ることでした。そういえば彼は高校時代からプロレスが好きだったよな・・・未だに取り寄せているほど好きだとは・・・、恐れ入った。友人に言わせると、こっちで暮らしていると、こういった物が数少ない楽しみのうちの一つになるんだよと笑っていました。その後は香港のカメラ屋などを物色し、友人と海岸沿いをぶらぶらと散歩しました。友人も最近カメラにはまっているとかでちょっとレクチャー。そして半島側にフェリーで渡り、今度は香港島側の夜景を撮影してみました。やっぱ香港といえば香港島の夜景だな。この風景が香港で一番好きかも。それにしても昔訪れた時と比べると、ずいぶんと海岸付近が整備されたものだ。対岸の香港島の夜景を見るための二階席まで設けられているし・・・これはカップルにはいいかも。しばらく一緒に撮影をした後、友人はシンセンに戻っていきました。通訳兼案内係の友人がいなくなると、急に心細くなるというものです。ちょっと友人を頼りすぎていたな・・・。何から何まで面倒を見てもらっていたもんな。しっかりしなきゃ。香港滞在は3日しかないのだから。よしっ、明日から精一杯香港滞在を楽しもうではないか。そんなことを思いながら重慶マンションに戻りました。
1月26日 (水) 曇り
香港
・香港の陸と海の下町
支出 2300円
下町のビル群
市場の肉屋
  香港ではどこを歩いて回ろう。1997年の中国へ返還の年、今から3年前に大学の友人達と遊びに来たことがあるので、全く知らない町という訳ではありません。友人に借りたガイドブックを眺めつつ、ここは行ったしな、ここはもう一回行ってみたいなぁなどと、3日しかない香港滞在のプランを昨夜考えました。今回どうしても行ってみたい場所というか、今回の香港滞在で味わってみたかったのが、観光地ではない香港でした。古い映画に出てくる香港とまで行かないにしても、そういった香港らしい生活観あふれる風景を見てみたいと思いました。

  という事で、そういった風景や光景を探しつつ、朝からあまり観光客の行かないような下町を歩いてみました。そういった場所は汚い建物が乱立して、大勢の人々が歩き、通りに張り出した無数の看板や洗濯物、そして路上商店街があったりとなかなか歩いていて楽しい。こういった光景がきっと香港の「よさ」というか「らしさ」なのでしょう。それにしても香港の持つパワーの凄いこと。町全体が凄いエネルギーを発散している感じです。そのパワーに押されてしまうと、自分の存在場所を探すのが大変です。店の人も私の相手を親切にしている暇がないし、買い物客も我先に主張しないと物を買うことができないといった感じ。そう考えると、下町ではマナーや秩序がないというか、ある意味弱肉強食の世界かも。これが本来の人間のあり方なのかな。そう思って見ていると、なんか全てが自然体な感じがしてきます。市場へ行けば私の見ている前で次々と鶏や魚が殺され売られていくし、何もかもが生活そのものというか、人間の営みそのものといった感じでした。日本では臭いものには蓋をするというか、こういったものはすぐに隠してしまう傾向にあります。確かにきれいな場面ばかりなのは不快感がないのでいいのですが、それは張りぼてで作られた見せかけの世界でしかありません。こういった光景も人間が生活していく上で必要なのかもしれないなと思ってしまいました。

香港仔
香港競馬
  更には夕方前になると香港島の海辺にある水上集落というか船上生活者の集落を訪れてみました。これもまた香港の水の下町。近年では難民などによるボートピープルはほとんどいなくなりましたが、まだ少数ながら水上で暮らす人もいて香港らしい光景を見ることができました。しかし背景というか、陸上にはビルが建ち並び、今では富裕と貧困といった対比みたいな構図になっていていまいちすっきりしない光景でした。そういえば東京の海辺の下町の佃や月島あたりも超高層マンションと昭和といった家屋が同居して変な風景です。眺めがよくて比較的土地の都合が付きやすい海辺ってどこでもこうなってしまうのだろうか。

  その後はせっかく香港島にいることだし、せっかく水曜日なんだし、ちょうど夕方だしともっともらしい理由をつけて、本日の締めとして香港競馬を訪れてみました。以前香港に来たときは半島側にある沙田競馬場で日曜日の昼間のレースを見ました。その時は正月開けの初開催だったのでかなり盛り上がっていたのが印象的でした。そして今日は香港競馬の元祖ハッピーバレー競馬場でのナイトレースの開催日です。今では競馬はしていないので、正直レースをやりたいというよりも、ちょっと雰囲気を楽しみたくて訪れてみました。競馬場付近に行くと、相変わらず凄い人込み。入場料を払って中に入ると、明るい照明に照らされた場内はやっぱり凄い人込みでした。本当に香港人は競馬が好きなようです。そしてレース観戦をしたのですが、まあレースに関しては日本とほぼ一緒。馬がゴールすると、「アイヤー」とあちこちからため息が聞こえてくるのが香港らしいぐらいかな。あまり遅くなるのも嫌だし、賭けなければ退屈だしと、2レースほど観戦して競馬場を後にしました。
1月27日 (木) 晴
香港
・ビクトリアピーク登頂
支出 3600円
九龍公園
鯉魚門
  困った事にちょっと風邪がひどくなってきました。シンセンで雨に降られてからちょっと体の調子が悪かったのですが、今日は朝起きると少し頭痛がしていました。あまり無理しない方がいいな。今日は大事をとって少し遅めに出かけました。まずは九龍公園。半島の真ん中にあり、まるでニューヨークのセントラルパークみたい。と地図を見たときは思ったのですが、実際に訪れて見ると、日比谷公園といった表現の方がいいかなと思えました。朝早く訪れると太極拳をしている人々が大勢いるそうですが、ちょっと遅い時間だったので、数人の老人がやっているだけでした。

  公園をのんびり散歩すると、ようやくエンジンがかかってきた感じ。よしっ、元気になったのならちょっと離れているけど、鯉魚門という漁村を訪れてみよう。ここは香港の昔ながらの漁村のたたずまいが残っているとか。ガイドブックの巻頭にあるきれいな写真に惹かれました。しかしこれがなかなか行くのが大変で、バスを乗り継ぎ、迷いながら何とか到着しました。到着してみると、目の前の入り江には多くの船が浮かび、そして海岸沿いには水上集落のような建物がびっしりと建ち並んでいました。う〜ん、写真と一緒だ。感激。来て良かった。ブラブラと散歩しながら湾内の中心付近へ向かって行くと、中心部は魚屋ばかりでした。市場にしてはなんか変だな。しかも開店休業状態のガラガラ。それにレストランの看板が目に付くし・・・ん、変だ。ガイドブックをよく見ると、ここは香港でも海鮮料理で有名な村だとか。なんだそういうことか。こんな小さな村にも看板が多く、実に香港らしいと感動していた私は・・・。ちょっとショックでした。平日の昼間だからこんなに閑散としているけど、きっと夜とか、週末はこの市場も活気があるに違いない。でもここはいい風景だな。東南アジアっぽいというか、香港らしからぬ感じが。・・・いや、昔ながらの香港の漁村なんだっけ。なんかこんがらがってきました。

夕日を浴びる展望台
ビクトリアピークからの夜景
  夕方には念願のビクトリアピークへ向かいました。ここは香港にある観光地の中でも一番の観光地です。そういう所にはあまり魅力を感じない私ですが、3年前に香港に来た時にも行かなかったので、今回は必ず訪れようと決めていました。やはり一度は100万ドルの夜景とやらを見ておきたいと思ったからです。でも観光地をただ訪れても面白くありません。地図で見るとセントラル(麓のロープウェイ駅付近)から頂上までそんな距離がありませんでした。時間はあるし、これからの旅行を考えて筋トレ兼経費節減。気合が入って体調が悪いのも治るかもしれない。ここは一番歩いて登ってみるか。そう思いたって歩き出しました。しかしこれが思った以上に大変でした。近くに見えてもそれはそれ。歩けど歩けどなかなか頂上に着かない・・・。おまけにめったに歩く人がいないせいか、途中に看板が出ていなく、道が分かり難い事。この道であっているのだろうか・・・。今から戻るとなるとシャレにならんぞ。不安になりながら歩くこと1時間ちょっと。ようやく汗だくになって展望台に到着しました。もちろん山頂でこの寒い時期に半袖になっているのは私だけでした。

  最初は歩いて登ったのは私ぐらいだろう。旅人はツアー客とはやることが違うんだぜ!ふふふ。と半袖姿で優越感に浸っていたものの、次第に汗が冷えてきて凍えるように寒くなってきました。着替えが必要だった・・・かなり頭の悪いことをしてしまったと少々反省。もちろん更に体調が悪くなったことは言うまでもありません。更には夜景を撮影していると、日本から持ってきた安い伸縮自在の三脚がボキッて・・・折れてしまいました。う〜ん、これ、まだ二回しか使っていないのに・・・ショック!100万ドルと言われるだけあってきれいな夜景でしたが、それ以外はいい事なしでした。おまけに帰りは他の観光客と同じようにケーブルカーで降りたのですが、片道切符と往復切符との値段がそこまで変わらないことを考えると、自力登頂はあまり経済的メリットもなかったようです。

ナイトバザールの屋台
  海外沿いまで降りると、せっかく香港島に来ているのだからビル群の夜景でも撮ろうと思ったのですが、やはり三脚がないと不便。といっても、この時間に普通の店はやっていないよな。そうだ。いい場所がある。その足で九龍半島に戻り、香港名物のナイトマーケットに向かいました。昨日歩いた下町付近で行われていて、なんか凄い熱気が立ち込めていました。衣服ばかりの露店が並ぶ場所やら雑貨ばかりの通り、食べ物の屋台が並ぶ場所などなど歩いていて飽きません。そうだ腹が減ったな。屋台で夕食をとると、激安。う〜ん、これはいい。もっと早く知っていればよかったな。その後露店を歩き回って同じような三脚を探して購入。それにしてもナイトマーケットもいいものだ。これも香港らしい風景の一つに違いありません。新たなお気に入りができました。案外、三脚が折れてよかったのかもしれないな・・・などと思ってしまいました。
1月28日 (金) 晴
香港→シンセン
・香港の田園風景
支出 2300円
黄大仙の境内
香港の北部
  今日は下町、繁華街から一転して、足を伸ばし香港の北部、いわゆる香港の田舎を観光してみる事にしました。田舎にこそ香港らしさが残っているに違いない。今回の香港らしさを求める旅の最終章です。でも、まずは同じ北方面なので懐かしい黄大仙にお参りしてみました。昔訪れた時はちょうど旧正月の元旦だったので、大勢の初詣客で大混雑していました。おかげで長蛇の列ができていて、本殿にたどり着くまで1時間かかったほどです。ただその分香港らしい興味深い初詣の光景を堪能することができました。今回はその印象を強く持って訪れたのですが、今日は旧正月前ともあって境内は閑散としていました。以前が凄すぎたのでちょっと期待はずれ。まあしょうがないな。何枚か写真を撮って後にしました。

  黄大仙から地下鉄の終点まで行き、そこからバスに乗って今でも古い伝統的なが残るという香港北部に向いました。バスに揺られていると、どんどん九龍半島の先端付近の賑わいがなくなり、辺り一面田園風景となっていきました。香港にもこういう風景があったのか。私のイメージする香港はごちゃごちゃとした町並みばかり。視界が悪く、頭上に圧迫感を感じ、常に人や車にぶつからないようにしていなければならないといった感じです。ですから、こういった頭上が寂しい風景は香港らしからぬ光景なのでとても奇妙に感じてしまいました。おまけにバスから降りて歩いてみても、「どこへ行くんだ?」とか、「君は日本人だろ(好意的なしゃべり方)」と話しかけてきたり、町中と比べて人々も親切でのんびりとしていました。古い伝統的な家屋はまあこんなもんかといった程度で、これはいまいち。でも今日の香港の北側の観光はまた一つ香港の別の顔を発見した収穫があった気がします。

  夕方には繁華街に戻り、申請していたベトナムのビザを旅行会社で受け取り、再び友人の待つシンセンへ向かいました。今回の香港滞在はなかなか楽しかったな。新しい香港をたくさん発見できて大満足でした。また一層香港が好きになってしまったかも。できればまた香港に来たいけど、再び香港に来る事はあるのだろうか。出来れば帰国前にもう一度寄りたいなと思うのは香港好きになった証拠かもしれません。
1月29日 (土) 晴
シンセン
・中国のスーパーマーケット
支出 2600円
スーパー前での青空床屋
  昨夜友人宅に戻り、夜遅くまで酒を酌み交わしていたので、ちょっと朝寝坊。特にする事もないので、今日は溜まった洗濯をしたり、香港での疲れをとるため、友人宅でゴロゴロして過ごしました。どうも香港に比べるとシンセンの町はこれといった歴史もなく、近年経済特区として新しく造られた町といった感じが強く、香港を張り切って観光してきたすぐ後に気力を振り絞って積極的に町を歩こうという気になれないのは仕方のないことに違いありません。そう割り切って、いや言い訳して家でゴロゴロ。体調もいまいちだし、いい休養だ。夕方になると、ようやく友人とスーパーに買い出しに行く為に外出しました。さすがに丸一日家に閉じこもっているのは避けなければ・・・。それにしても中国のスーパーで驚くのはお菓子売場がとんでもなくでかい事です。店内の半分を占めているのではないかというぐらい。後は冷凍食品の天津が多い事や、これも国柄なのでしょうが派手なパッケージやでかい箱のものが多かったりします。ある意味アメリカのスーパーに似ているのかな。商品の安っぽさを抜かせば・・・。値段も安いので、袋いっぱいおつまみやお菓子を購入して帰りました。でも味のほうは・・・簡素な物、例えば落花生や豆などのお菓子はいいのですが、〜〜味といったようなポテトチップなどはちょっと・・・といった感じでした。味のセンスが根本的に違っているのかな。そんなことで盛り上がりながら今夜も友人と飲み明かしました。
1月30日 (日) 晴
シンセン
・東門市場
支出 1000円
東門市場で
  香港での市場の体験などを友人に話すと、「じゃ、ここに連れて行ってやるよ。もっとすごいから・・・(含み笑い)。」と友人がシンセンで一番大きな東門市場に連れていってくれました。春節(旧正月)前の最後の日曜ともあって凄い人混みでした。ひたすら人、人、人。アメ横のような雑踏の中を友人とはぐれないように歩かねばならなく、大変な事。それに財布やカメラをすられないようにしなけらばならなく、神経が磨り減る事この上ありませんでした。市場は野菜売場から始まり、魚売場、肉売場と続いていましたが、中でも肉売り場の凄い事。動物は生きたままでも売られているので、動物の糞と血の匂いが強烈に鼻に付きました。そしてその種類の多さにただただ驚くばかり。猫やネズミ、蛇、その他見たことのない種類が目白押しで、まるで小さな動物園のようでした。中国人が四足のものは机以外は食べるといわれるのも納得。それにしてもあちこちで喉を切られ血を流し痙攣している鹿や皮をはがされた鶏が横たわっている光景はあまりいい気がしませんでした。でもこれが現実というものなのでしょう。肉を食べる以上避けては通れない儀式ですから。ごく単純な図式なのですが、目をつぶって知らない振りをする人が多いのも事実です。だから日本では平気で食べ物を粗末にするに違いない。こういう場面を見た後ではありきたりかもしれませんが、肉を食べる事に感謝しなければと思ったのでした。

  その後は市場の近くの店で飲茶。友人が一度は飲茶を体験するのもいいだろうって連れて行ってくれたのですが、やっぱりいいですね。ある意味日本の回転寿司みたいなワクワク感があって。でも一人ではなかなか楽しめないのが実際のところ。多くの種類を頼めないし、会話しながら食べるといったこともないし・・・。仮に一人で訪れたとしても、周りが全て大人数でワイワイと食べている中で一人で食べるのは・・・これが結構辛いものです。特に中国では周りの人間と容姿が変わらないから。ってことで、友人の家に滞在しているうちにこういった事は楽しんでおくに限ります。なにせ通訳兼ナビゲーターがいることだし。味のほうは友人のお勧めともあって日本人にも受け入れやすい味付けで美味しかったです。思えば、中国に来てから胃袋が大きくなっているのはもちろんの事、段々とお茶の種類や作法に詳しくなっているような。ちなみに今日の飲茶はオーソドックスにウーロン茶を楽しみました。
第1部 北風 ・・・ 南進編  〜 第2週 〜
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