風の結晶 ~風の旅人エッセイ集~

~ 風の軌跡 ~サイト運営記~ ~

***  第4章 身近な話題への変換  ***

~~~  風の旅人の軌跡9 (身近な話題、世田谷散策)  ~~~

海外旅行をしなくなったのでもっともらしく海外の話題を次から次へと更新できるわけがなく、なんとなく海外で撮った写真を少しずつ載せてみたものの、やっぱり人は来てくれません。ただ自分が撮った写真を公開して、更新実績を作っているというか、自己満足しているような感じでした。

これじゃ駄目だ。と、新たに日本の旅、バイクツーリングで訪れた場所やバイクツーリング記を載せてみたものの、テーマが漠然としすぎていて、バイクを乗る人にも普通の旅をする人にも評価されず、訪問客がほとんどいない状態が続きました。海外なのか、旅なのか、バイクツーリングなのか、全てが中途半端になってきてしまいました。

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それでもアクセス解析を見てみると、日本の真ん中を集めたページや旅の名言を集めたページなど特定のページにはそこそこ人は来ていました。特徴的なページには人は来ているんだな。良かった。良かった・・・。じゃなくて、特定のページだけ人が訪れているというのは、調べ物が済んだら帰ってしまうのか、来てみたものの書いてあることがつまらなくて他のページを見たいとは思わなかったのかのどちらかなのでしょうが、他のページに行きたいと思わせるような魅力がないと考えるなら後者のウェイトが高いような気がします。

もちろん内容もそうですが、読みやすい構成とか、ページのデザインとか雰囲気とか、他のページへ行きやすい環境といった全ての要素も含めてです。でも特定のページに人が来ているという事実はまだ運営を続けていく上で救いでした。上手く他のページに誘導すればいいだけ。

とはいうものの、調べものをしている人が調べ物が終わって他のページまで見るかというと、よほど上手く作らないと無理。今まで制作していて実感していることです。インターネットの閲覧者は興味がないものには関心を示しにくいものです。もっと旅の魅力を伝えられるようなサイトにしたいな。そう思うものの、なかなか上手くいきませんでした。

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なんかパッとしないサイトになってしまったな。訪問者が増えなければモチベーションが上がりません。その一方、ガソリンの値段はどんどん上昇中。気が付けば150円に。しかもまだまだ上がる雰囲気。このままでは200円もありえるかも。そのうちガソリンが貴重な資源になってしまい、気軽にバイクに乗ってツーリングにいけなくなってしまう時代がきてしまうかも・・・。そんなガソリンの価格上昇が深刻なときに思いついたのが、地元の世田谷の散策でした。

上手い具合にせたがや百景なんていうものもあるし、自転車で回ってラーメンでも食べて帰れば楽しめそう。サイトを開いて9周年目の2008年にせたがや百景についてのページを新たに制作しました。海外の多くの観光地や遺跡を回った視点で地元の小さなお寺やお祭りを見たらどう感じるだろう。物足りなく感じるだろうか。つまらなすぎるだろうか。そんな大袈裟に考えてはいませんでしたが、普通の人よりは見えないものが見えてくるかもしれないなと回る前には思ったものです。

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制作を始めた最初のころはまあ頑張って回ってみました。へぇ~世田谷にもこんな場所があったんだ。こんな場所にこんな神社があったんだ。とまあ小さな風景に感動を覚えながら散策をしました。が、やっぱりすぐに飽きてしまいました。旅と散策はちょっと違うのです。旅は日常からの脱出なのですが、散策は日常の延長なので、やっぱり感動が薄いというか、気が乗らないと面倒に感じるのです。

そして手の空いたときに、気が向いたときに・・・といった感じで、ほとんど更新をしていませんでした。ネタ切れで思いついたようなものだし、せたがや百景と名がついてはいるものの地味な風景ばかりだし、地元を回るのはいいとしてもページを作るためにわざわざ地元の事を調べるのが面倒だったからです。

それよりも写真やネタが溜まっているバイクのページを中心に作っていたのですが、これもいまいちぱっとしませんでした。テーマが大きすぎるんだよな。バイクツーリングをしている人なんて沢山いるし、そういったサイトやブログも山ほどあるからな。何か特徴がないとやっぱり駄目だな。

一応祭りやイベントを中心にしてみるとそこそこ人は来るようになったものの、これも専門でやっている人がいるからバイクツーリングのサイトで紹介してもぱっとしないのは当然のことです。それにそういったページに来る人のほとんどは調べ物をしていてくるのであって、よほどコンテンツが充実していない限り他のページには移動しないものです。

何年もかけて、いや何十年もかけて地道に祭りのサイトを発展させていくか・・・。でも大変だぞ。さてどうしよう。いい案も思いつかず次の年へ。そして何気なく色んなページの訪問者数を見たときに気がついたのです。世田谷のページに来客者が多いことに。これには驚きました。最初だけ作って後はほったらかしているページだというのに・・・。

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実際に検索してみると私のページがヒットします。他にも似た感じのサイトがあるものの、私と同様に地元のことを調べるのが面倒で写真だけ貼っているようなページも多く、幾分文字数の多い私のサイトの方が上位に検索されている状態でした。これならちょっと本気を出せば・・・・。なんとこういうやり方もあったのか。新たな境地が開けました。

地元のことなら写真がなければ撮りに行けばいいし、季節のイベントや写真も撮りに行きやすい。これならガイドブックといった類にも張り合えるし、海外を旅をしてきて、日本を旅した私ならそれ以上のものを作れるかもしれない。旅の知識を動員してコメントすれば唯一無二のサイトになるはず。

昔トルコのガイドブック的なページを作ったことがあります。その時はインターネットの初期だったのでサイト自体が少なく、訪れた場所についてガイドブックの丸写しというか、ありきたりな解説を載せただけで有名になりましたが、本格的なサイトや現地で情報を発信するサイトが登場したら訪問者がいなくなり、ページ自体を消滅させてしまいました。今回はその逆です。現在進行形で情報発信ができる強みがあります。ここから世田谷散策に夢中になりました。

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2011年には東日本大震災が起き、バイクで遠出ができる状態ではなくなりました。頑張ろう日本ということで、日本人の絆、地域の絆などといった内容の番組が多く流れ、地元愛にも目覚めてきました。それとともに世田谷のページの内容が濃くなっていきました。もはや海外旅行をしていた風の旅人の面影はなくなり、世田谷散策人の風の旅人となってしまった感じです。

しかしながら家の事情で広島へ引越しすることとなり、制作半ばにして世田谷散策からは遠ざかることになりました。また戻って続けられたらと考えていますが、先のことは不明です。ただ、世田谷区役所の方をはじめ、話を聞きたいとか、一応世田谷を散策して回る散策人として現実に認められたのはちょっと誇れることです。文才を含めて何か特殊な才能がない普通の人がサイトを制作するならやっぱり何かに特化したサイトではないと世間で評価されるのは難しいものです。それだけは今までサイトを運営してきて痛感していることです。

以下、準備中&継続中

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