風の足跡 〜風の旅人旅行記集〜
風の旅人 HOME → 風の足跡 INDEX → 風の寄り道 → 第4章 エクアドル観光
わく
ナビゲーション
ミニリアルタイム旅行記 風の寄り道
第4章、「エクアドル観光 (1/6〜12)」
ー 2012年1月改訂版 ー
ライン
*** 「またもや飛行機のトラブル」 ***

1月6日後半(火) 雨  <グアヤキル>
グアヤキルの空港で
グアヤキルの空港で
  メキシコを離陸した飛行機は無事にパナマに到着し、そこで飛行機を乗り換えてエクアドルの首都であるキトに向かいました。時刻は夜8時。段々と高度が下がっていき、間もなくキトに到着。窓の外を見ると街明かりが見え、次第に車が行き交う様子分かるぐらいになりました。どうやら外は少し雨が降っていて、少し靄がかかっているようです。いよいよ着陸だ。そう思った時、バヒューンとエンジンが全開で回りはじめ、機体がいきなり上を向きました。ん!何だ?逆噴射には早すぎるだろ。ビックリして窓の外を眺めると、どんどんと高度が上っていました。一体どうしたんだろう。もしかしたら緊急事態か。不安になっていると、飛行機はしばらくキト上空を大回りし始めました。まさか燃料を減らして胴体着陸ってな事はないよな?いやなことが頭をよぎります。機内放送で何かアナウンスするものの、スペイン語なので状況が全く分かりませんが、それを聞いた乗客が少しそわそわし始めました。一体どうなっているんだ・・・。シャレになっていないかも・・・。

  そんな心配をよそに、飛行機は再び着陸を試みました。が、またもや同じ事の繰り返し。一体どうしたというんだろう。機内アナウンスで再び機長がしゃべっているものの、やはりスペイン語なのでさっぱり分かりません。でも今回は放送が長く、乗客のざわめきも大きい。これは何か重大な事が起きたに違いない。すぐにスチュワーデスの人を呼び止めて英語で尋ねてみると、天候不良で着陸できないので、エクアドル第2の都市グアヤキルに降りる事となったとの事。とりあえず胴体着陸などといった大事にはいたらなくてホッとしました。さっき外を見た感じではそんなに天気が悪くは見えなかったのに・・・。風が強かったのかな。標高も高いし。色々詮索するものの、飛行機には詳しくないので分かりません。それにしてもなんて幸先のいい南米旅行のスタートだろう。成田出発の時と同じだ。まったく。今回の旅は飛行機運には恵まれていないに違いない。

  グアヤキルに降り立つと南国独特の熱気に包まれました。さすがは赤道直下の国。標高がない所では夜でも熱帯夜なんだなと改めて思いました。その後何やかんや面倒な手続きをして、航空会社が用意してくれたホテルに向かいました。が、これが凄い。なんと5星ホテル。こんなホテルに泊まれるなら天候不良歓迎。ぜひ帰路もお願いしますってなものです。これは久しぶりにバスタブに浸かれるぞ。ふかふかのベットで寝れるぞ。といい事づくめに思えたのですが、実際はそんなに甘くありませんでした。なぜならチェックインしたのは夜の11時過ぎなのに、「明日は朝4時にモーニングコールをし、空港に向かいます。」と宣告されたのですから。せめてゆっくりと寝かせて欲しい。いや待てよ。睡眠よりもここは風呂だ。睡眠はいつでもとることができるけど、風呂は日本に帰国するまで入る機会がないかも。睡眠を削ってでも風呂にしっかりと浸かっている私がいました。
ライン
*** 「エクアドル入国」 ***

1月7日(水) 曇  <グアヤキル → キト>
宿から見たキトの町
宿から見たキトの町
  朝4時にきっちりとモーニングコールがかかってきました。う〜ん、眠い。結局少しまどるんだかなといった感じでした。せっかく高級なベッドに寝ているのだからもっとゆっくりさせてくれ。とはいうものの、状況が状況だけにそうもいっていられません。しぶしぶと起き、ロビーに向かいました。そしてバスに詰め込まれ空港へ。しかし空港に着いてみると、飛行機は6時50分の出発でした。なんでそんなに早く起こすんじゃ。せっかくの5星ホテルだったのに・・・。だいたい飛行機が出発するまでにまだ2時間以上もあるじゃないか。長く退屈な時間をつぶしながら腹ただしく思いました。

  その後時間通りに飛行機は飛び立ち、今度こそ無事にキトの空港に降り立ちました。まあ何はともあれ、これで正式にエクアドルに入国できました。ここがエクアドルの首都キトか。驚くことに標高が2800mもあったりします。普通なら息苦しさを感じるのでしょうが、今回はあまり実感はありませんでした。メキシコシティーが標高2200mあったせいで、体が高い高度に慣れてしまったのかもしれません。キトには有名な安宿があり、飛行場からタクシーでそこに行ってみると、私よりも先の飛行機で飛んでいたペンションアミーゴで仲良くなったサトウ君が待っていてくれました(一緒にメキシコ西部を回ったのはサイトウくんです。別人です)。知った人が待っていてくれるのは本当に心強い。一緒に食事をしたり、買い物をしたりして一日を過ごしました。夜には同じ宿に泊まっている旅行者と連れ立って夕食を食べに出かけました。エクアドルに来ると、メキシコよりも食事がおいしく感じます。これは私だけではなく他の人も言っているので、そうに違いありません。物価が安いので、少々贅沢ができるのもその一因なのかもしれません。
ライン
*** 「標高2800mの街」 ***

1月8日(木)  曇  <キト>
キトの中心、ソカロ
キトの中心、ソカロ
  いつもどおり朝早く起きたものの、外は曇っていて寒い。飛行機が不時着、いやいや避難して着陸したグアヤキルでの温かさを考えると、標高2800mというのはこんなに気温を下げるものなのかとちょっと知的に考えてしまいました。さて今日は何しよう。特に予定を立てていませんでした。キトに来てから気合が入らないというか、なんだかだるい。やっぱり高山病にかかっているのだろうか。それともメキシコで頑張りすぎて精魂を使い果たしてしまったのかな。まあいいや。昨日の分も合わせてゆっくりと寝ることにしました。昼前に起きると、「昼食を食べに行きませんか」とすぐに誘われました。この宿にも日本人が多いので、話し相手には困りません。「行きましょう」と何人かと連れ立って出かけ、この地方で有名なセビッチェという海鮮サラダを食べてみました。が、う〜ん。お世辞にもおいしいとはいえませんでした。

  その後はみんなと別れて、一人でキトの旧市街を散歩しました。この町も世界遺産に登録されています。しかも一番目に登録された町というから大したものだ。歩いてみると、それなりにコロニアル調が美しい町並みです。しかしながらメキシコでさんざんコロニアル調の町を見てきているから、深い感動はありませんでした。それにこの町は治安がよくないみたいなので、ボーと歩いてもいられません。大事なカメラをひったくられたら大変です。神経を集中しながら歩いたせいか、宿に戻るとぐったり。これってやっぱり標高のせいなんだろうな。それとも、もしかして年?年を取って体力がなくなったら、日本で普通に暮らしていてもこういう感じになってしまうんだろうか。先ほど普通に歩いていてぜーぜーいっていた自分の姿を思い出して、切なくなってきました。標高2800mは老後の模擬体験の場所には最適かもしれない。

  夜には二人の日本人がチェックインしてきました。エクアドルの北に位置するコロンビアから来たそうだ。コロンビアの話を聞くと、日本では悪い噂しか聞かないのですが、実は治安は比較的よく、男にとってパラダイスのようなところのようです。話を聞くと行ってみたくなってくるというものですが、残念ながら今回は行っている時間がありません。ある意味、時間がなくてよかったのかも・・・。
ライン
*** 「赤道直下で」 ***

1月9日(金) 曇  <キト>
赤道モニュメント
赤道モニュメント
  朝ちょっと早く起き、キトの北を通っている赤道へ向かいました。今日は大人数での観光でした。パーティーは同じ宿に泊っている旅行者4人。人数がいると治安の悪い場所では心強いものです。その前にまずは私用。新市街に出たついでに旅行会社に寄ってもらい、13日のペルーのリマ行き往復航空券を購入しました。最初は陸路で行く予定にしていたのですが、どうせ飛行機で飛んで帰ってくるわけだし、片道と往復の値段があまり変わらないことに気が付き、行きも帰りも飛行機にすることにしました。最近飛行機で飛んでばかりいて、旅人として失格だな。タクシーも頻繁に乗ってるし。これも時間がない旅行者だからしょうがないよな。時間は有効に。お金も有意義に、体力も温存という方向で・・・。ちょっと他の旅人に対して後ろめたく感じている自分がいました。

  チケットを手に入れた後は、新市街から赤道モニュメント行きのバスに乗りました。そして着いてみると、ドカンとモニュメントがあり、そのモニュメントを横切って赤道の線が引かれていました。ほぉ〜これが赤道か。実はこれは偽物だったりします。本物の赤道は200mずれたところを通っている事を事前に他の旅行者に教えてもらって知っていました。そっちへ行ってみると、そこは博物館になっていて、色々と実験を行ってくれるような場所でした。その一つが有名な排水などで起きる渦巻き。北半球では時計周りで、南半球では半時計周り、そして赤道では渦を巻かないというものです。実際それを目の当たりにすると、これは不思議だ、赤道の神秘だと素直に感動しました。しかし宿に帰ると、「あれはトリックだよ」と夢を壊すようように教えてくれる旅行者がいました。よく考えればいくら赤道とは言え、数メートルずらしただけであんなにうまく渦巻きの回転が変わるはずないよな。素直な心が傷ついたのでした。
ライン
*** 「オタバロの民族市場」 ***

1月10日(土) 晴  <キト(オタバロ)>
オタバロの市場
オタバロの市場
  今日はかなり朝早く起き、宿をチェックアウト。そして宿に荷物を預け、キトの北にある町オタバロに向かいました。ここは土曜日に先住民の大きな市が開かれることで有名です。強行軍になろうとも、市場、民族好きな私にとってはこの土曜日は外せませんでした。バスに揺られ行ってみると、いるいる独特の民族衣装を着た女性が沢山。メキシコで見かけた民族衣装に近いデザインも多いところから考えるに、南米共通のスタイルというのもあるのだろうか。ただ、ここは訪れる外国人も多く、半分お土産物市場と化していました。午前中は市場の写真を撮って歩き、午後からはお土産物を物色。マフラーやセーターがとっても安い。それにお土産の種類も豊富だ。いつしか普通の観光客となってビニール袋一杯買い込んでいました。その後いくつかの見所に寄って宿に戻ると、もう夕方遅い時間。今日の夜行でクエンカに行く予定だったけ。しかし・・・疲れたな。この胸がつっかえるような疲れは何だ。いつも通りに動いても、標高が高いせいで疲れは倍増って感じなのかな。仲のいいサトウ君の部屋で一休み。しかし、一度座り込んでしまうと立てなくなってしまうもので、結局もう一度チェックインすることとなってしまいました。なんともみっともない。そしてバス代がもったいない・・・。
ライン
*** 「日曜日の罰当たりな礼拝」 ***

1月11日(日) 曇  <キト>
教会のミサ
教会のミサ
  今日は日曜日。仲のいいサトウ君は宿のオーナーと朝早くサッカーに出かけて行きましたが、私は残って横になることにしました。昨日の疲れが残っているのか幾分体調が良くありません。午前中ゆっくりと寝たせいか、昼頃には大分すっきりとしてきました。日曜日といえばやはり教会のミサ。同じ宿で仲良くなったナカムラ君と一緒に教会のミサ見物に出かけました。このナカムラ君の髪型はすごい。頭に金色の蜘蛛の図柄をあしらっていたりします。だからキトの人々の視線もすごい。一緒に歩いていると振り返る人が多くて笑ってしまうほどです。そんな彼と教会に行ったから大変。厳かなミサの最中も地元の人の視線はナカムラ君の頭に。神様のバチがあたらなければいいが・・・。横にいる私もちょっと落ち着かなかったのですが、本人はもっと緊張していたようで教会の外に出るとかなり汗をかいていました。その後はお茶をして、キトの町を散歩してみました。しかし今日の町はいつもと違って閑散としていました。日曜日なので大半の店が閉っている状態だったからです。日曜日はキチンと休む。いい習慣だ。ますますキトの町が気に入りました。
ライン
*** 「エクアドル最大の市場を求めて」 ***

1月12日(月) 曇  <キト(アンバート)>
アンバートの市場
アンバートの市場
  今日は朝早く起き、キトから南へかなり行ったところにあるアンバートの町へ出かけました。このアンバートの町は特に見所があるわけではないのですが、ここで開かれる月曜市場はエクアドル最大規模と言われています。最大規模ならちょっと遠くてもいってみる価値はあるかも。という事で、市場目当てで出かけてみた次第です。バスに揺られて着いてみると、もう11時前。朝早い時間が活気があるようで、だだっ広い市場では片付けが始まっていました。せっかくキトを朝早く出たのに・・・と、ぼやいてもしょうがありません。来るまでに3時間と時間がかかりすぎてしまったのですから。仕方なく店じまいする人々の様子を写真に収めて帰ることにしました。そして寄り道をしながらキトに着いたのは夜9時ごろ。ちょっと遅くなってしまった。バスターミナルから宿までとぼとぼと歩いていると、目の前でいきなりひったくりが発生。ってこう言うのはいきなり発生するものですが、さすがにビックリして何もできませんでした。のどかにみえるキトも油断してはならない町なんだな。みんなが気をつけろと言う意味がようやくわかってきました。とりあえず私がスラれなくて良かった。もしスラれていたら明日の飛行機に乗る事ができなかったかもしれない。目の前で困っている女性には気の毒に思いながらも思ってしまいました。そして少々興奮気味に宿へ戻り、他の旅行者にやっぱりこの町は気をつけなければならんぞと熱く語っていたのでした。
ライン
第4章 エクアドル観光  ー 完 ー

第5章 「ペルー観光」に続く
ナビゲーション
わく
風の旅人 HOME風の足跡 INDEX 風の寄り道 第4章 エクアドル観光
このページの一番上へ
ライン
(C)KAZENOTABIBITO/風の旅人