風の足跡 〜風の旅人旅行記集〜
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ミニリアルタイム旅行記 風の寄り道
第2章、「メキシコシティー滞在 (12/18〜25)」
ー 2012年1月改訂版 ー
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*** 「旅人の巣窟ペンション・アミーゴ」 ***

12月18日(木) 晴  <パツクアロー → メキシコシティー>
ペンションアミーゴの入り口
ペンションアミーゴの入り口
  メキシコ北部の観光を終えて、メキシコシティーに戻ってきました。今のところ危険な体験をするどころか、危険な雰囲気すら感じていないので、あまり危険な大都会といった実感がわいてこないのが、ある意味困ったものです。とりあえず危ないらしいからタクシーに乗って・・・、いや大丈夫だろ。地下鉄でも。まだ日は明るいし。といった感じで、市の中心部まで地下鉄で移動する事にしました。やはりこの辺の感覚が怖いといったイメージがないと緩くなってしまいます。

  今回は前回の滞在と宿を変えて、世界的に名が知れている日本人宿のペンション・アミーゴに泊まる事にしました。 果たしてどんな宿なんだろう。今まで訪れた多くの日本人宿を連想しながら訪れてみると、やはり想像どおりでした・・・。建物はぼろくて、滞在している旅行者は濃い人ばかり。何をしているんだという人から、むちゃくちゃ個性的な旅をしている人、様々な人種がそろっていました。やはり安宿はこうでなければ。って、こういうところで落ち着けてしまう自分もまた個性的なのかもしれないと感じつつも、今回は旅人ではなく長期観光客なんだよな。そのへんにこだわってみてもやはり同種である事には変わりないようで、すぐに打ち解けてしまいました。

  ちょっと休んだ後は、今回の旅のもう一つの目的地ペルー行きの航空券を買いに旅行会社へ出かけました。しかし旅行会社に行ってみると、ペルー行きのチケットは結構高く、代わりにエクアドルのキト行きが極端に安かったので、ペルー行きではなくキトの往復を買う事にしました。キトからペルーまではバスでのんびり行けばいいや。そして出発日は年明けで一番最初に予約の取れた1月6日にしました。あと3週間弱も先なので、それまでにメキシコを回ってしまおう。 先の予定が決まると今後の行動がしやすいというものです。周りには個性的な旅行者が多いし、メキシコ観光は面白いしと、気分は上々。ますます旅が楽しくなってきました。
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*** 「偽造国際学生証」 ***

12月19日(金) 晴  <メキシコシティー>
ソチミルコ
ソチミルコ
  沈没はよくないし、再びメキシコシティーには戻ってくるのだから、一泊でメキシコシティーを出発しよう。そう思っていたのですが、近くの旅行会社で国際学生証が作れるというので、もう一泊する事にしました。というのは言い訳で、話し相手がたくさんいるので退屈しないし、北部観光ではあんなに頑張ったことだし、旅人にもささやかな休養は必要だと妥協しただけの事です。という事で、午前中は宿でいんちきな日本の学生証を作り、それを持って国際学生証とメキシコ国内学生証を申請しに出かけました。年齢を考えるといいのかな?とちょっと疑問。いや年齢を考えなくてもよくないに違いない。まあいいか。こういうのも思い出になるし、使わなければ問題ないはず。申請先の人も偽造だとわかっているのか、事務的になんなく私の国際学生証は作られてしまいました。

  その後は仲良くなった旅行者とメキシコシティーの南部にあるソチミルコという水路に出かけました。ちょっと歩いてみた感じではまるでどぶ川のようなしょぼい水路といった感じでしたが、一応由緒あるもののようで、これも世界遺産だったりします。ということで、これで7つ目の世界遺産をゲット。本当なら船に乗って観光するのでしょうが、結構値段が高かったので歩いただけで観光を終わらせてしまいました。そして夕食は仲良くなったサイトウ君が誕生日だということなので、久しぶりに元料理人の腕をふるってあげることにしました。自分の誕生日の時はえらく寂しかったので、仲良くなった人のときはサービスしてあげるものいいことかもしれない。
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*** 「冬休みの始まり」 ***

12月20日(土) 晴  <メキシコシティー → クエルナバカ>
ソチカルコ遺跡
ソチカルコ遺跡
  一日ずれてしまったけど、今日からメキシコ南部の観光を開始する事にしました。ペンションアミーゴでの楽しい時間を考えると、休養日が一日で済んでよかったと胸をなでおろしつつ、停滞してはダメだと心に念じながらバスターミナルに向かいました。しかしバスターミナルに到着してみると非常事態が発生。なんとバスターミナルが大混雑していました。一体何事だ。聞いてみると、今日からメキシコでは学生などの冬休みの始まりでした。おかげで南部の都市オアハカに移動するつもりにしていたのですが、バスのチケットを買おうとすると、今日だけではなく、3日後まで席が取れないという状態でした。今までバスはがらがらで、何も考えずバスターミナルで行きたい都市への切符を買っていたのですが、そんなのんびりした事は今後できないのか・・・。こりゃまいったな。とりあえずオアハカに行けないとなると、どうしよう。一旦宿に戻るか。他に当てがあるわけではないし・・・。どうしようか迷っていると、目的地は別方向だけど同じバスターミナルなので一緒にやってきていたサイトウ君が、「メキシコシティー近郊のクエルナバカに一緒に行きませんか」と誘ってきました。昨日は彼の誕生日を祝って料理を作るなど、ちょっとは気心の知れた間柄。そういう連れのいる旅もたまには悪くないな。オアハカに行けない以上先にメキシコの西部を回ってしまうのが賢い選択かも。何にしてもこれ以上メキシコシティー、いやペンションアミーゴにいたら腰が重くなりすぎてしまうのは確かです。計画を変更して、一緒にクエルナバカに行く事にしました。近郊路線は本数も多く、並べば乗れる状態でした。

  道中はしゃべりながらなので退屈しないし、一人で行動するよりも二人のほうがやはり楽ちん。しかし、意外な落とし穴も。相棒はタクシーに乗るような人ではないので、クエルナバカのバスターミナルに着いても、宿まで歩きましょと当たり前のようにすたすた歩き始めてしまいました。タクシー癖がついてしまっている私は荷物をもって歩くのが大変。宿にチェックインした後は、クエルナバカの郊外にも世界遺産のソチカルコ遺跡があるので、バスに乗って行ってみる事にしました。が、苦労していった割にはぱっとしない遺跡でした。世界遺産といっても全部が全部テオティワカン遺跡のピラミッドのように壮大という訳でもないんだろうな。何にしても一人で来なくてよかった・・・。まあ訪れる事に意義があるってなもので、これで8つ目の世界遺産をゲットしました。
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*** 「メキシコの写真屋さん」 ***

12月21日(日) 晴  <クエルナバカ → タスコ>
タスコの町
タスコの町
  相棒となったサイトウ君とのはじめての朝。ただいま新婚生活真っ最中。ってなわけはないのですが、相棒がいるのは非常に心強いし、楽ちんです。朝はクエルナバカの町を散策する事にしました。でもお互い見たいものが違うので別行動。サイトウ君は美術館を。私は市場を中心に午前中の観光を行いました。ここクエルナバカには日本人の経営している写真屋さんがあります。興味があったので訪れてみると、親切にメキシコの写真事情を教えてくれました。現像機械などは日本とまるっきり一緒。アメリカのすぐ下なのでコダックの方が強いのかと思っていたのですが、意外に日本製のフジフィルムも頑張っているようでした。メキシコで写真屋か。日本で写真に携わっていたけど、今の私には到底無理だな。というより、まだメキシコで暮らしたいと思うほどメキシコに愛着がわいていないのが本当のところです。

  そんな事を思いながら昼ごろクエルナバカを後にして、シルバー細工で有名なタスコへ向かいました。シルバー細工には特に興味はないけど、ここタスコの町並みの美しさはメキシコでも有名です。世界遺産こそなっていないけれど、斜面にコロニアル調の町が広がっていてなかなかのもの。以前訪れたサンミゲルによく似ていました。実際に町を歩いてみても、シルバー細工が有名なだけあってどことなく町並みがおしゃれな感じがします。ただ坂道だらけなのが難点。サイトウ君とぶらぶらと散歩をしてみるものの、石畳の坂道は足が疲れるばかり。美しいものには毒があるというのはこういうことを言うのかもしれない。
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*** 「灼熱のビーチリゾート」 ***

12月22日(月) 晴  <タスコ → アカプルコ>
アカプルコの海岸
アカプルコのビーチで
  昨日タスコの観光は終えたので、朝一番のバスに乗ってアカプルコに向かいました。アカプルコといえば太平洋側にあるビーチリゾート地。かつてはその名を馳せていたようですが、今ではユカタン半島のカンクンが有名になりすぎて、あまりその名前を聞いてもピンときません。行こうか、行くまいか。ビーチリゾート地はあまり興味がわいてこないのでちょっと迷いましたが、相棒がいるので行ってみようという気になりました。ただその道中は過酷でした。メキシコで今まで訪れた町はすべて標高が2千m以上で、当然ながらアカプルコは海沿いなので標高ゼロ。一気に標高差2千mの山道をバスで下りました。もちろん山道ということで道は曲がりくねってばかり。げっぷっ・・・って、吐くまではいかないんだけど、やっぱり気持ち悪い。メキシコに来てからバスに酔ってばかりなのが困ったものです。

  アカプルコのバスターミナルに降り立ってみると、非常に暑い。さすがに気温差がありすぎて頭がボーとし、汗が噴出してきました。季節は冬から一気に夏へ。メキシコに来て初めて激しい暑さと戦わなくてはなりませんでした。海にでも入りたい気分だけど、海水パンツなんて気の利いたものなどは持ってきていないので、断念。ぶらぶらと水着姿のお姉さんを観察しながらビーチを散歩する事にしました。クリスマスが近いことだし、サンタ帽をかぶった水着のお姉さんでもいるかな。そんな写真も面白いなと探し求めてビーチを歩いたものの、見あたらずがっかり。サイトウ君にこんな暑い中、そんな暑っ苦しいものをかぶっている人はいませんよと冷やかされながら宿に戻りました。それもそうだな。それにしても暑い。水シャワーでも浴びよう。いきなりの気温の変化に体がついていかない感じだけど、夜は久しぶりにシーフード料理にありつけたから、来たかいがあったというものです。
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*** 「帰る場所のある旅」 ***

12月23日(火) 晴  <アカプルコ → メキシコシティー>
早朝のアカプルコの船着場
早朝のアカプルコの船着場
  今日はメキシコシティーに戻るだけの日。急ぐ理由もないので、ちょっと遅めの起床。といっても7時すぎには目が覚めてしまいました。そういう習慣が身についてしまったようです。相棒はまだ夢の中なので、一人でぶらぶらとアカプルコの海岸を散歩しに出かけました。しかしリゾート地だけあって朝は遅いようで、海岸は閑散としていました。

  朝食をとった後、バスターミナルへ向かいメキシコシティー行きのバスに乗りました。メキシコシティー西部の観光はこれで終わりです。今回は相棒がいたので精神的に楽チンだったな。一人で耐え抜くような修行のような旅もいいけど、やっぱり旅は誰かと一緒の方が楽しいや。苦楽を共に分かち合えるというのも重要だな。そんな気分でした。さてメキシコシティーまでは約6時間。標高差2千メートルの山道をバスはうなりながら登り続けました。しかし困った事に最近バスに乗ると必ずといっていいほど酔ってしまいます。運転手が下手なのか、道が悪かいせいなのか、私が酔いやすい体質になってしまったのか、今日もまた吐く寸前までいくようなしんどい道中でした。昔はもっと乗り物には強かったような気がするのだが・・・。しばらく乗り物に乗るような旅をしていなかったからしょうがないのかな。きっとそのうち慣れるだろう。移動こそが旅人の本分なのに、その移動が億劫になっては困ってしまうというものです。乗り物酔いをする旅人というのは全く持って洒落にならない・・・。

  メキシコシティーに着くとすぐにペンションアミーゴに向かいました。そして宿の扉を開けると、同じような顔ぶれが出迎えてくれました。「おかえり」と言われれば、「ただいま」と自然に笑みが漏れてしまいます。自分の居場所に戻ってきたというか、なんか帰る場所があるっていうのはうれしいものです。きっと帰る場所があればこそメリハリのある旅ができるのではないだろうか。何にしても帰る場所があるというのはいいもので、すぐにビールを買ってきてみんなと乾杯していました。
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*** 「ペンションアミーゴのクリスマス」 ***

12月24日(水) 晴  <メキシコシティー>
ペンションアミーゴ
ペンションアミーゴのクリスマス
  今日はクリスマスイブ。バスのチケットも取れないし、まあ特にすることもないから休養日とすることにしました。次の目的地はオアハカ。行き先は決まっているのに、バスのチケットがなかなか取れないので困っています。今日もバスターミナルへ足を運んでみたものの、取れたのは26日の昼のチケット。出来ることなら明日の朝とか、明日の夜行で出発したかったけど仕方ありません。この時期に旅行しているのだからと諦める事にしました。でもこのような状況が続くなら、約一ヶ月でメキシコ全域を回ってやろうと考えていた計画が達成できないかもしれません。何とかしなければ・・・。今日一日メキシコに長くいる人などにいい知恵はないかと尋ねてみたり、ガイドブックとにらめっこしている私がいました。

  それはそうと今日はクリスマスイブ。ペンションアミーゴでは、みんなでクリスマスパーティーなるものを行いました。一人で寂しく誕生日を迎えたばかりなので、クリスマスぐらいはぱっと盛り上がるもの悪くありません。近くの店でチキンやシャンパンなどを買ってきて、わいわいと料理を食べながら飲み続けました。海外でクリスマスパーティーもいいもんだ。明日も休養日。明日のことを心配しないで飲めるというのはいいものです。結局夜中までみんなと飲み続けていたのでした。
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*** 「ゴーストタウン」 ***

12月25日(木) 曇  <メキシコシティー>
クリスマスのソカロ
クリスマスのソカロ
  今日も動けないので、悶々としたメキシコシティー滞在となりました。二日続けて休養日か。でも何かしなければ・・・。そう思うものの、昨日飲みすぎて調子がいまいち。午前中は宿でごろごろとしていました。昼前に腹が減ったと昼食の買出しに出かけました。そして外に出てびっくり。普段は車と人でごった返している町がゴーストタウンのように静かだったからです。店もほとんどが閉まっている状態。よく考えれば当たり前のことですが、こっちではクリスマスイブよりもクリスマスを祝うようです。博物館も閉まっているし、やっぱり今日も休養日だと諦めて、昼からも宿でごろごろ。夕方になってようやくこりゃまずい。少しは動かないといかんだろうと、他の旅行者と町の繁華街へ出かけてみました。地下鉄に乗っても、町の中心を歩いてもやはりいつもと比べて静か。世界一の人口を誇るメキシコシティーがこんな状態になるもの凄いことだな。一体人間はどこに隠れてしまったのだろうか。そう考えるとちょっと不思議に感じました。そして中心部ソカロにある教会に入り、クリスマスのミサを見学。クリスマスのミサをメキシコで一番大きな教会で見たのだから今日はそれなりに有意義な日だった。そう納得して宿に戻りました。明日はいよいよオアハカへ出発です。仲良くなった旅行者とも明日でお別れだと今日の夜も別れの杯だとばかりに飲み続けたのでした。
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第2章 メキシコシティー滞在  ー 完 ー

第3章 「メキシコ南部観光」に続く
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