風の足跡 ~風の旅人旅行記集~

~ 国内の旅やバイクツーリング日記 ~

九十九里浜、初日の出ツーリング

*** ページの目次 ***

~~~ §1、プロローグ ~~~

<2011年1月>
本栖湖での御来光の写真
本栖湖での御来光

マイナス7度、いや、実際はマイナス8度だったらしい超極寒の中、富士五湖周辺へ初日の出ツーリングを行ったのはかれこれ三年前の話。
今年は予定のない正月となりそうなので、三年ぶりに初日の出ツーリングに参加することにしました。
今年はどこへ出かけよう。
私の参加しなかった2年間も友人達は初日の出ツーリングを行っていたのですが、聞くと目的地はマンネリで2年とも熱海の方へ出かけたとか。
熱海なら初日の出の時に行かなくてもちょくちょく伊豆方面のツーリングで訪れているではないか。
何とも旅心が感じられないというか、芸がない。

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でも今年は安心。旅のマイスターにお任せなさい。
思い出に残る初日の出ツーリングを行ってみせましょう。
最近イベントを訪れることに凝っている私が企画を担当し、 その目的地に決めたのは房総半島東岸の九十九里浜。
太平洋への眺望が開けた九十九里浜では御来光にあわせていくつかイベントが行われています。
そういったものを訪れてみるのもいいかなと思ったからです。

それに現在ではETCの社会実験とやらでアクアラインがなんと640円で通行できたりします。
これを利用しない手はないではないか。
伊豆半島へは行く機会が多いものの、房総半島にはあまり行く機会がない事だし。
そういった感じで提案してみると、それはいいとすぐに友人も了承。
と言うことで、2011年の初日の出ツーリングはアクアラインを通って九十九里浜で初日の出を見ようといったツーリングとなりました。

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さて九十九里浜はご存じの通り房総半島の東側に広がる長い浜です。
名前の通り99里ある浜で、1里は約4キロなので、×99で全長396キロの長い浜・・・。
って、おかしいな。東京から名古屋よりも長いことになるぞ。

なんで九十九里なの・・・、とせっかく訪れるのだから調べてみました。
なんでも古くは玉浦(玉の浦)と呼ばれ、源頼朝の命で6町を1里として、1里ごとに矢を立てたところ99本に達したという伝承から九十九里浜と言われるようになった説が有名だとか。
その頃使われていた1里は6町(1町は約109m)で、109m×6町×99里で計算すると約64.7キロとなるようです。
現在の全長は約66キロということなので、だいたい一致します。

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その長い九十九里浜の中心は名前どおり九十九里町となるのでしょうか。
ここでは町を挙げてなのかどうかわかりませんが、初日の出前後に色々な行事が行われます。
その他にも匝瑳市の八日市場海水浴場(吉崎浜)では初日の出にあわせてよさこいが行われていたり、山武市蓮沼海浜公園ではけんちん汁を配布していたり、その他の浜でも餅の配布を行っていたりと、九十九里浜全体が初日の出のメッカとなっています。
東に眺望が開けたこの地域では古くから大勢で初日の出や新年を祝う風潮があるようです。

この中のどこへ行こうか。
と考えるまでもなく、初めて九十里浜で初日の出を見るので、一番規模が大きく、賑やかそうな九十九里町の片貝海水浴場を訪れることにしました。

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今年は友人の兄弟と私と人数的には少し寂しいツーリングとなりました。
正月という特別な日にツーリングに行けるような人を見つけるのも大変です。
無理に誘って家族問題でも起こったらそれこそ大変。
少人数でも暇人同士で気兼ねなく行えるのが一番。
そういう意味でも初日の出ツーリングは特殊なツーリングともいえます。

当日は私は寄りたいところがあったので現地集合ということにしました。
その行きたいところというのは王子で行われている狐の行列でした。
前から一度見てみたいと思っていたのですが、大晦日の夜から新年をまたいで行われるので、元旦の朝にツーリングを行うとなるとなかなか時間的に訪れにくいものです。
今年は大晦日が休みだったので、夕方のうちにたっぷりと寝て、徹夜でのフル稼働に備えることができました。

~~~ §2、王子、狐の行列 ~~~

日付が変わる前に王子に到着。
行列が行われる通りではもう既に多くの人が行列が来るのを待っていました。
結構人気があるんだ。
年越しとはいえ、寒い季節の深夜に行われるイベント。
見物人はそんなに多くないと思っていたので、少し驚きました。

この王子の狐の行列は、安藤広重の浮世絵「名所江戸百景 王子装束ゑの木大晦日の狐火」に由来しています。
この浮世絵は、大晦日の晩に関東中の狐が大榎の下に集まり、衣服を正して関東総社である王子稲荷に参ったという伝承を元に狐の行列が描かれています。
写真で見る限りではなかなか幻想的でおとぎ話の一話というか、不思議な気分にさせられるような素晴らしい絵です。

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装束稲荷の提灯の写真
装束稲荷の提灯

この伝説にでてくる狐が集って来て衣服を正した大榎の下というのは、現在の装束稲荷神社がある場所とされています。
「装束場」から装束稲荷神社と名づけられたのでしょうか。
そのへんの事実関係はわかりませんが、 この神社では古くから大晦日の晩にかがり火をたき、狐囃子を続けてきました。

平成5年の大晦日には地域の有志数十人が浮世絵に習い、それぞれの格好で提灯をさげ、王子稲荷神社に初詣をしたそうです。
このときの行列はとてもささやかなものだったようですが、これが狐の行列の始まりとなり、それ以降この伝説の行列は徐々に地域に根付き、それとともに行列の規模が大きくなっていきました。
そして今ではすっかり町を挙げてのイベントとなり、王子の名物として名が知られるようになりました。

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行列は新年のカウントダウンとともに始まります。
出発地点である装束稲荷神社へ行ってみたものの、人混みが凄すぎて近づけませんでした。
遠くから見ても何をやっているのかよくわからなく、新年のカウントダウンが終わると、
「行列を出発するので準備をしてください」と、
アナウンスが聞こえたので、ここは素直に大通りで行列を待つ事にしました。

籠に乗った稚児・神子狐の写真
籠に乗った稚児・神子狐
白狐様の写真
白狐様

大通りでは道の両側に人垣ができていて、多くの人がこの行列を楽しみにしているのがわかります。
その人垣に入って待っていると提灯を掲げた行列がやってきました。
先頭は大きな幟を持った人と王子狐ばやし、その後ろから狐の面をかぶり、提灯を持った従者や袴姿の人々が続きました。

更には色とりどりの衣装に仮装した人たちや小さな御輿、籠に乗った稚児・神子狐が続き、その後ろからそろいの狐装束をまとった婦人会の人や大きな狐の面が続き、そして講のような人達や色とりどりの衣装で参加している一般の人達が続いていました。
もっと小規模な行列を予想していたので、えっまだ続くのとビックリ。
こんなに行列に参加している人がいるんだ。
何よりも寒い中、こんなに多くの人が沿道で行列を見守っていることにビックリしました。

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この行列について王子稲荷神社へ向かってみると、途中から商店街の細い道へ入っていきました。
細い路地だと見学者と行列の距離も近くて、親密感がわきます。
ただその分混雑は激しくなるわけで、列の進行が停まったりすることも多くありました。
でもその間を利用して見学者が狐の衣装をまとった人達と一緒に記念写真を撮ったりと、大通りよりも和やかな感じのパレードになりました。

行列の提灯交換の儀式の写真
行列の提灯交換の儀式
神楽殿での写真
神楽殿で

行列は途中で神社の神幸祭や御神輿渡御のように提灯交換の儀を行っていたりとなかなか本格的な場面もあったり、行列の人がちょっとしたパフォーマンスをしたりとなかなか楽しいものでした。
そして最後に伝説どおりに行列は王子稲荷神社へ参拝しました。
ここは既に初詣の人でごった返していたのに行列が到着したものだから、恐ろしい程の混雑となりました。

行列はここで終了。
関係者は本殿の中で参拝し、それ以外の人は神楽殿の方へ。
神楽殿では行列で使われた大きな面が掲げられ、王子狐囃子や獅子舞などが奉納されました。
この獅子舞の素晴らしいこと。
一番最後にあけましておめでとうの垂れ幕を口にくわえ、終了。
その場にいるみんなで新年祝えました。
楽しかったな。
わざわざ見に行って良かったと思えるような素晴らしい狐の行列でした。

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狐の行列を見たらちょっと手持ちぶさたな状態。
さすがに今から九十九里へ向かっても恐ろしく早い時間に到着してしまう。
どうしようか。
と考えるまでもなく、深夜の都内の徘徊を始めました。

東京タワーのライトアップ
東京タワーのライトアップ

元旦の深夜には元旦の深夜だけの風景があるはず。
と、一番最初に訪れたのは2011年バージョンでライトアップされている東京タワー。
ただ、 事あるごとに様々な色にライトアップされているので、少々色が変わっていてももう感動が・・・・ といった感じでした。
おそらく多くの人が感じているのではないでしょうか。
せっかく来たことだし、2011の文字は珍しいかも・・・と写真を撮っておきました。

この他にもいくつか寄ってみたものの、人が多いところは交通規制や人ごみがひどくて気軽に立ち寄れる感じではなく、人が少ない場所ではもう電気が消えて暗くなっていたり、片づけが始まっていたりとどうも両極端。
結局、元旦の深夜は道がこんなにもガラガラだな・・・とバイクで徘徊しただけとなってしまいました。
そして都内の徘徊にも飽きた頃、九十九里へ向かって都内を脱出しました。

時間があるので、ゆっくりと下道で向かおう。
ゆっくりと走っているつもりでも車が少ないと時間が余りかからないもので、あっという間に房総半島を横断して、九十九里の近くへ来てしまいました。
この付近からは今までになく車が増えました。
おそらく大半の車の目的は一緒のはず。
ただ九十九里は広いので同じ目的地とは限りません。
前の車についていけばいいと言うわけでもないので、ちゃんと地図を確認しながら目的地の片貝海岸に向かいました。

~~~ §3、九十九里での初日の出 ~~~

浜のたき火の写真
浜のたき火

目的地の片貝海岸はすぐにわかりました。
道を間違えて少し浜辺を走る事になったのですが、大きなたき火が浜辺で焚かれていたので、遠くからでもここでやってますといったいい目印になりました。
片貝海岸の駐車場に入ってみると、もうすでに満車状態。
バイクなので適当な場所に停め、浜辺へ向かいました。

時刻はまだ5時すぎ。
日の出までにはまだ時間があり、友人もまだ来てなさそうなのでちょっと退屈な状態。
じっとしていても寒いので、辺りをうろちょろしてみる事にしました。

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大鏡餅の写真
大鏡餅

ふる里自然公園センター前の広場がイベントのメイン会場となっていて、テントがいくつも並んでいました。
テントの一つではこの後配られるであろう鰯汁などの準備におばさん達が大忙しでした。
その広場の海よりには巨大な鏡餅が供えられていました。
これはでかい。鏡餅様といった感じだな。
鳥居が備えられているから、ここではご神体のような存在なのかな。
見ていると記念撮影する人だけではなく、お参りしている人も多くいました。
その鏡餅の後ろ側には演奏用の太鼓が並べられていましたが、演奏はまだ先のようでした。
とりあえずここにいてもすることがないし、寒いのでたき火の周りに行くことにしました。

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鰯汁の配布の写真
鰯汁の配布

たき火に当たったり、たき火の写真を撮ったりしていると、時刻は5時半になりました。
広場の方の群衆の様子に変化があり、なんだろうと行ってみると、鰯汁の配布が始まるようで、行列が出来始めていました。
おっ、これを楽しみにしていたんだ。
このためにここを選んだといって過言ではない。
早速列の後ろに並びました。

結構長い列なので、これは時間が掛かかりそうだ。
30分ぐらいは覚悟をしておいたほうがいいかな。
そう思っていたのですが、配布が始まると列がずんずん進んでいきました。
見ているとおばちゃんたちの手際がいい。
「 毎年のことなのよ!」ってな感じで効率よくぱっぱと配っているのです。
おかげでそんなに並ぶことなく鰯汁にありつくことができました。

食べてみると これがうまい。
それに温かいので体も温まります。
鰯と九十九里のおばちゃんたちに感謝だな。
このようなもてなしの気持ちには心から温かくなれるものです。

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黒潮太鼓の演奏の写真
黒潮太鼓の演奏

ふぅ~、うまかった。
うまかったし、暇だし、もう一回並んでも食べられそうだしと、再び列の方へ向かおうとすると、太鼓の演奏が聞こえてきました。
先ほど鏡餅の前に置いてあった太鼓のようです。
そっちの方へ行ってみると、寒い中、子供たちが太鼓をたたいていました。
黒潮太鼓の子供達のようです。
場の雰囲気はどちらかというと鰯汁の方に夢中といった感じで、観客が少ないのが気の毒といった感じでした。
ここは写真でも撮っておこうか。
フラッシュが光ればやる気も出るだろうし。

そうこうしていると友人から電話がかかってきて、到着したとのこと。
今どこ?と訪ねると、もう既に鰯汁の行列に並んでいるとか。
さすが食べ物に関してはぬかりがないな・・・。
そして合流し、新年の挨拶を済ませました。

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時刻は6時すぎ。
日の出まではまだまだ時間はあるし、何度も甘酒や鰯汁を食べていたら水っ腹になってしまうというもの。
友人達と日の出時間までたき火で暖をとることにしました。
待ち時間にこのように暖をとれるのはバイク乗りにとってはとてもありがたいのです。
車だと車内で待機する事ができるけどバイクではそれができません。
だからこういうサービスというか、心遣いは本当にありがたい。
ただ風通しのいい浜なので、時々強い風が吹くのが厄介でした。
火に近づいて油断していると、いきなり風向きが変わったり、煙や火の粉に見舞われることも。

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そうこうしていると東の空がどんどんと明るくなっていきました。
徐々に初日の出が近づいているのが実感できます。
水平線付近に雲が結構浮かんでいるのが少し気になるけど、まあ大丈夫だろう。

九十九里での初日の出の写真
九十九里での初日の出

6時半頃になると私の希望でたき火から離れて浜の後ろの方に移動しました。
絵的に群衆と日の出を撮りたいなと思ったからです。
待っているとどんどんと水平線が赤くなっていき、6時47分頃、御来光。
最初は雲がかかっていたけど、すぐに雲がとれ、とても素晴らしい御来光となりました。
今年は何かいいことが起こりそうな予感。
そんな気持ちになれるような素晴らしい瞬間でした。
富士山からの日の出もよかったけど、やっぱり水平線から見る御来光は雄大です。
多くの人が訪れているのも納得できました。

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日の出を見たあとの浜は民族大移動が始まり、我々も次の目的地へ移動する事にしました。
当然駐車場からでる車で付近は大渋滞。
友人達と停めた場所も違うので合流するまでが大変でした。

合流後は九十九里ビーチラインをひたすら南下していきました。
千葉市方向の内陸へ進む車が渋滞しているのに対して、こちら側へ進む車はほとんどいなく、道はすいていました。
海岸線沿いの道はなだらかな直線が続き、普段だったら単調といった感想になる道なのですが、この時間は格別でした。
それは左手の海から朝日を燦々と受けながら走ることができたからです。
なんて気持ちのいい朝だ。初日の出の感動の余韻に浸りながら走り続けました。

~~~ §4、玉前神社での初詣と茂原観光 ~~~

玉前神社の写真
玉前神社

一宮でビーチラインと別れ、一宮に鎮座している玉前神社へ向かいました。
この玉前神社は上総国にまつられる古刹で、平安時代にまとめられた「延喜式神名帳」に名神大社としてその名が載っているそうです。
このことから古くから全国でも重きをおくべき神社として朝廷、幕府、豪族達の信仰を集め、上総国一之宮という格式を保ち続けてきたという由緒ある神社であるようです。
格式ある神社での初詣なら友人達も喜ぶに違いありません。

それよりも関東でいうなら 「上総の裸まつり」「十二社まつり」と称されるお祭りの方が有名でしょうか。
房総半島に多く見られる浜降り神事の代表として広く知られ、壮大な儀礼をひと目見ようと関東一円から大勢の人々が集るほどです。
イベント好きとしては一度は訪れてみたいところですが、なかなか訪れる機会がなく、せっかく九十九里まで来ているのだし、とりあえず神社だけでもといった感じでした。

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神社に行ってみると、駐車場はこっちと近くの小学校の校庭へ誘導され、ここから歩いて神社に向かう事となりました。
神社へ到着してみると、さすがに由緒ある一宮という事で地元の人の長いお参りの行列ができていました。
どうしよう。って、ここまで来てお参りせずに帰るのも後で後悔しそうです。
仕方ない。並ぶか。

列の最後尾に加わりましたが、これがなかなか進まない。
鰯汁の時のようにさくさく進めばいいのに・・・。
みんなお願い事がいっぱいあるのだろうか・・・。
「混雑しているので、お願い事はお一人様一つだけでお願いします。」
なんてアナウンスをすればいいのに。
そんなことを思ったものの、そんなことをしたら間違いなく来年から参拝客が激減してしまいそうです。

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玉前神社本殿の写真
玉前神社本殿

しばらく列で耐えているとようやく本殿へ。
が、残念なことに本殿は修復中で工事用のネットがかけられていました。
せっかく来たというのに・・・。
よりによって今年に修理しなくても!
と考えるのはやっぱり観光客だけでしょうか。

ちょっと味気ない仮の拝殿で お参りを終えると、友人達はおみくじを引いていました。
私はそういった習慣がないので引きませんが、彼にとっては毎年恒例行事。
聞くと、今年の運勢は吉でまあまあの年になりそうだとか。

お参りが終わると再びバイクのところへ歩いて戻りました。
さすがに日も昇ってくると必要以上に着込んでいるので暑い。
一枚インナーのジャケット脱ぐことにしました。

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ここからは房総半島の横断開始。
まずはここから少し西にいったところにある茂原へ向かいました。
茂原ではどうしても行ってみたいところがありました。
それは戦争遺跡と呼ばれるものです。
防空壕と聞くとありきたりですが、防空壕でも飛行機の防空壕がここには残っているのです
なんでも敵に見つからないように飛行機を隠していた防空壕的な格納庫だとか。
そう聞くとなんかワクワクします。

飛行機用の防空壕の写真
飛行機用の防空壕

観光地というわけではないので、道中に標識などなく、迷いつつ訪れてみると、面白い岩山がいくつかありました。
そう、飛行機型に中がくりぬかれた岩山なのです。
これなら飛行機が隠せて、上空から見ても中に飛行機が隠されているとは思わないはず。
こんなガレージがあったらいいなとはさすがに思いませんが、なかなか面白い。
せっかくなので中にバイクを入れて記念撮影。
飛行機用なのでバイクだと少々でかすぎて、バイクを入れているのがよくわからない写真になってしまいました。

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藻原寺の門の写真
藻原寺の門

せっかく茂原に来たので町の中心部にある茂原の象徴的なお寺、藻原寺にも寄ってみました。
ここの特徴はなんといってもチベットにありそうなパゴダ的な門です。
元旦の澄み切った青空によく映えていました。
なんか異国情緒があっていいかも。

その門の周辺では青空市が行われていて、骨董品などが売られていました。
なんていうかとってものどかな光景です。
パゴダのような門とガタクタ市・・・。
こういう風景を見るとネパールなどを旅していた頃のことを思い出し、ちょっと懐かしく感じてしまいました。
ここでも新年のお参りをしたり、ガラクタ市をのぞいてみたりして寺を後にしました。

~~~ §5、笠森観音 ~~~

時刻は9時半過ぎ。
結構動いているので、まだ9時半なんだといった感じです。
少々お腹がすいてきたけど、まだ10時になっていないので、ファミレスに行ってもモーニングメニューになってしまいます。
もう少し頑張って動こう。
今回は鰯汁やら丸干しが臨時のエネルギーとして補給されたのでまだ頑張れそうです。
じゃ、先を急ごう。茂原からはさらに国道409号を西進していきました。

次の目的地は笠森観音。
前々から興味があり、いつか訪れたいと思っていたので、今回のルートに組み込みました。
到着してみると、駐車場は大混雑していました。
結構混んでいるな。
誘導されて隅っこに停めると、ここからはちょっとした登山が待っていました。
「うっ、今年も歩くの!」
毎年のように元旦に歩かされている友人達は定番的な展開にうなっていました。

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登山といっても例年に比べるとたいした事はなく、ほどほどに汗をかくぐらいで観音堂のある丘の上に到着することができました。
まあ楽ではなかったけど、きつくもなかったといった感じで、友人もほっとしていました。

笠森観音の観音堂の写真
笠森観音の観音堂

丘の上にそびえているのは独特の姿をしている観音堂。
この観音堂は、平安時代に後一條天皇の勅願によって飛騨の工匠の一条康頼、堀川友成等に造営されたものと伝えられています。
特徴的なのは土台部分で、その構造は日本唯一の四方懸造りとなっていて、国指定重要文化財に指定されていたりします。
この重要文化財の肩書きが重要で、これさえあれば上り坂があろうが、元旦であろうが、友人をつき合わせることが容易なのです。

外から見ると上に上がる階段に行列ができていました。
待てば行列が減るといった感じではないので、すぐに中に入り、行列の最後尾につきました。
あれだけ駐車場が混んでいれば当然か。
それに今日は普段100円する入場料が無料。
それを考えたら混雑していてもしょうがないかな。

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四方懸造りの土台の写真
四方懸造りの土台

列に加わると、少しずつ列は進んでいきました。
階段の途中から噂の四方懸造りの足組がよく見えました。
なんとも複雑。
というか、木造の支えでよくこんな大きな建物を長年支える事ができるな。
そのことの方が気になってしまいます。

今でこそ耐震構造や建築材の強度がしっかりと計算されていますが、昔は感や経験だけで作っていたはずです。
これぐらいの建物を支えるにはこれぐらいの太さの柱や、梁が必要といった感じだったのでしょうか。
そう考えると恐ろしく感じます。
でも逆に考えるならコンピュータなどに頼らず経験だけでこれだけの建物を建ててしまった昔の大工さんは凄かったのかもしれません。

そのまま列の流れに従って進んでいくと、最上部にたどり着き、中のお堂に入ることができました。
この中は写真の撮影は禁止となっていて、ご本尊様が座っていました。
ん・・・、四方懸造りばかり期待していたので、ご本尊がどういういわれのものかわからない・・・。
熱心にお祈りしている人が多いことからそれなりのものに違いないけど、よくわからないままお祈りをして、下りの階段に進みました。

観音堂から出ると、少し観音堂の周りを散策したり、小休止をして丘を下りました。
なかなかいい運動をしたな。
さすがに暑くなって、中に着込んでいたセーターなどを脱ぎました。

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時刻は11時。お腹も減り具合もなかなかのもの。
「お昼はどうする。初日の出ツーリングはずっとガストだし、今回はアクアラインの海ほたるでまともなものを食べる?」と尋ねると、
友人の弟は最近ちょっと流っているBIGBOYで食べたいとのこと。

携帯で店舗を調べてみると木更津に店舗がありました。
アクアラインに乗る前に寄ろう。
個人的には久しく海ほたるへ行ったことがなかったので、海ほたるでの食事がいいかなと思っていたけど、行程のほとんどを私が決めてしまったので、こういう希望はなるべく聞かないとな。

医光寺の写真
医光寺

と言うことで、ここからさらに西進して木更津へ向かったのですが、途中の上総牛久でちょっと寄り道。
なんでもここに今年の大河ドラマの「江」に縁のある寺あるという事なので、話題性を求めて寄ってみました。
その寺は医光寺で、ここにはなんと江の座像があるとか。
大河ドラマは見ないので「江」が何者か良く知らなかったりするけど、見ておけば色々とポイントが高いかも。
正月だったら公開しているだろうと思って訪問したのですが、なんと「博物館の江展に貸し出し中」の張り紙が・・・。残念。

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上総牛久から木更津まで一気に進みました。
そしてお目当てのBIGBOYへ。
さすがに朝から何も食べていないので空腹の極致。
看板メニューの大俵ハンバーグに大盛りのライスを頼みました。
初日の出ツーリングといえば例年ガスト。
なのでガストじゃないのが、新鮮な感じがするというか、違和感がある。
と最初は思っていたのですが、結局食べているもの自体あまり代わり映えがしなく、食べ終わった後にはいつもと一緒だねといった気分になっていました。

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海ほたるの写真
海ほたる

昼食後はそのままアクアラインへ。
アクアラインといえば海ほたる。
友人達はあまり気乗りしないようでしたが、私はとても久しぶりだったので、行きたい!とお願いして、立ち寄ることになりました。
さすがに夜中の混雑はないものの、それなりに車が多い状態で、駐車場待ちの車の列ができていました。

バイクを停めて、デッキの方へ上ると、雲が多いもののなかなかの快晴。
正月独特の空気が澄んだ東京ってな感じでした。
寄ったものの特にすることもなく、友人達は今晩のおつまみを買い込んで、海ほたるを後にしました。

アクアラインを降りると、下道で川崎方面へ。
途中で曲がればよかったものの、川崎大師の前を通ったから大変。
交通規制がされていて、とんでもなく渋滞していました。
バイクですら動けなく、いらいらしながら渋滞に耐えなければならない羽目になってしまいました。
正月に近づいてはいけない場所でした。
そして15号線に交わる手前で友人達と分かれ、その後無事に自宅へ到着。
久しぶりの初日の出ツーリングが終わりました。

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今回のツーリングは天気に恵まれ、また初日の出もばっちり見え、最高の初日の出ツーリングとなりました。
それに初日の出を待つ間にたき火で暖がとれたり、鰯汁や丸干し、甘酒などの振る舞いを受けたりしたものいい思い出となっています。
風景のいい場所を訪れるのも一興ですが、こういったもてなしのある場所を訪れ、地元の人と一緒に初日の出を待つというのもまたいい思い出になるものだと感じました。

九十九里浜、初日の出ツーリング  ー 完 ー

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