風の足跡 ~風の旅人旅行記集~

~ 国内の旅やバイクツーリング日記 ~

超極寒の富士山初日の出ツーリング

*** ページの目次 ***

~~~ §1、プロローグ ~~~

<2008年1月>

年の暮れになり、初日の出ツーリングの時期がやってきました。
今年は休みが長いので久しぶりに海外へ出てみようかなと思っていたのですが、直前になって都合がつかず断念。
寝正月も性に合わないので、バイク仲間との正月の恒例となりつつある初日の出ツーリングを企画することにしました。
さて今年はどこへ行こうかな。

メールで仲間に「どこへ行きたい?」と聞いてみても、
「どこでもいい。」「任せる、」としか返事が来ないので、昨年のように勝手に計画するか。
さて、今年はどこへ行こう。
なんやかんやといって場所を決めるのが大変だったりします。

わざわざ正月の寒い中を出かけるならそれなりの場所でなければモチベーションが上がらないというもの。
できれば「あそこに行ったぞ!」と後で話しのネタになるような場所だったり、何かしらの達成感が得られるような場所がいいけど、そうそう思いつかない。

今年に限っていうなら海外旅行に行こうと購入したデジタル一眼レフが活躍する場所がいい。
写真的に絵になる初日のでは・・・と検索してみると、ダイヤモンド富士がヒットしました。
富士山の山頂に重なって初日の出が登るというやつで、写真が好きな人なら憧れる光景だったりします。
毎年のように新年の初日の出というやつで中継されていて、一度は見たいなと思っていました。
よしっ、ちょうどいい機会だ。今年はそれにしよう。
昨年同様に私の独断で初日の出の目的地を決めてしまいました。

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しかし色々と調べていくと、元旦の初日の出でダイヤモンド富士が見れる場所はたった二箇所しかありませんでした。
しかも一箇所は富士五湖の一つである本栖湖の湖畔にある竜ヶ岳で、一時間弱登った中腹の展望台か、二時間登った山頂でしか見られません。
もう一箇所の甲府の南にある増穂町高下も近くまで車で行けるけど、ひどい混雑ぶりだとか。
おまけに狭い道をそれなりの標高まで登らなければならなく、車ですら路面が凍結していて危ないと書いてあるサイトもありました。
これは予想外。もっと簡単に見られるかと思っていたのに。

他のメンバーは写真には興味のない普通のツーリング仲間。
日付が変わる頃から寒い中でいいポイントを得るため待機したり、山を登らせるのは酷な話です。
これは参ったな。昨年の清澄寺ぐらいの感じがちょうどいいんだけど。
どうしよう。

一応友人に電話してみると、
「珍しい物が見られるんだったら一時間弱の登山なら百歩譲って我慢してもいい」とのこと。
健脚を自称する私としては山頂からの眺めに期待したいところだけど、まあ贅沢は言っていられない。
一緒に来てもらうのだから。
という事で、08年の初日の出ツーリングは竜ヶ岳の中腹にダイヤモンド富士の初日の出を見に行こうツーリングとなりました。

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が、思い通りにいかないのが、私達のツーリングの常。
直前の天気予報を見ると、今年の正月は「大寒波到来!」「大雪に警戒!」との見出し。
げっ、また雪か。まいったな。
脳裏に中止の文字が横切ったものの、天気予報をよく見ると、日本海側では大雪に警戒とのことで、関東付近だけは晴れの予報でした。
なんだ、よかった。

胸をなでおろしたものの、河口湖のスポット天気予報を調べてみると、晴れは晴れなんだけど、なんと最低気温がマイナス5度となっていました。
山の上はそれ以上というか、それ以下です。
これでは全てが凍っている世界ではないか。
さすがにこれはやばいかも。
同行する友人から電話がかかってきて「バイクで行って大丈夫なの?」との質問。

正直なところ他のメンバーは行くことにしたものの、極寒の中でのツーリングにあまり乗る気ではないようでした。
う~ん、駄目かも・・・。
バイクで行くには行けると思うけど、登山となると登山道が凍結していて最低限滑りにくいトレッキングシューズが必要となりそうです。
それを購入してまで行くのもな・・・・ということで、ダイヤモンド富士は断念することにしました。
ただ、富士山での初日の出という構想は捨て切れなかったので、ダイヤモンド富士とともに写真家が憧れる本栖湖畔での富士山の裾野から現れる初日の出を見に行くことにしました。

~~~ §2、極寒の本栖湖へ ~~~

当日は午前4時半ごろに中央道の談合坂に集合する事にしました。
今回は予めマイナス5度の予報だったので、事前に防寒対策としてハンドルカバーや冬用の防寒ズボンなどを購入しておきました。
実際に着込んでみると、モコモコの雪だるま状態。
早朝に家の前でエンジンの暖気をするとやかましいので、少し先の大通りまでバイクを押していくと、暑っ~と茹蛸状態。
ちょっと着込み過ぎたかな。
おかげで走り出してみてもほとんど寒さを感じることがありませんでした。

寒さに対する準備と投資をしたかいがあったと満足していたのですが、八王子を過ぎてから少しずつ山に入ってくるとどんどん気温が下がっていき、ちょっと寒さが気になるようになりました。
そして相模湖が見えたと思った瞬間から一気に風が冷たくなって、体の芯にまで寒さが伝わってきました。
やっぱり寒いものは寒いんだ。
ただ談合坂SAまではすぐだったので、耐え切れない寒さとまでいかずに何とか到着しました。

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談合坂SAで他のメンバーと合流しました。
やっぱりみんな雪だるま状態となっていて、横幅のある友人にいたっては相撲取りかよってぐらいでかくなっていました。
そして 明けましておめでとうの挨拶を交わし、続く会話の内容は当然寒さのこと。
今氷点下何度だろうか。
向こうはどれくらいの寒さだろうか。
これ以上寒くなるのだろうか。
地面は凍っていないだろうか。
といった不安ばかり。

ここまで来るだけでも結構な冒険といえば冒険なので、この後の行程がどれ程のものなのかが心配。
これからの過酷な道中の為に十分に暖や食事をとった後、お互いの無事生還を願って一本締め。
そして河口湖に向けて出発しました。

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一度暖かい場所に体を馴染ませた後で氷点下の世界に戻ると、結構体に堪えるものです。
なるべく風が当たらないように風防の中に体を入れて走るようにしました。
高速はほとんど車が走っていなく、快適のような、暗くて走りにくいようなといった道中でした。
そしてまずは無事に河口湖ICに到着。

ここはかつて暴走族のメッカだったので暴走車両対策として物々しい警備が引かれていました。
が、実際のところは警備車両がずらっと並んでいるだけで人影は全くありませんでした。
警備している人は中でテレビを見たり、お茶を飲んだりしてくつろいでいるのかな。

そもそも我々のほかにバイクが走っていないのが現状です。
ここまで寒いと暴走族も外に出たがらないのでは・・・。
それに最近では警備が厳しく、そういった人たちもあまり見かけないし・・・。
ほんと正月だというのにご苦労さまというか、逆の立場だったらなんで暴走族のために正月を返上しなければ・・・と思うに違いありません。

それにしても本当に寒い。
かなり重装備で挑んだにもかかわらず、装備の弱い部分である足のつま先や手の指先などはあまりの冷たさに痛くなっていました。

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河口湖ICからは一般国道の139号富士パノラマラインを本栖湖に向けて走りました。
ここからは一般道なので、路面が濡れて部分的に凍結していたりと、様々な障害がある恐れがあります。
下手に飛ばしてスリップとなっては大変。
隊列を組んでゆっくりと進みました。

走り始めてすぐ衝撃の事実を知ることとなりました。
路上の案内板に表示されている気温表示にはなんとマイナス7度の文字が・・・。
これは予想よりも寒いではないか。
といっても、マイナス5度も7度も一緒か・・・。
ただこの先の本栖湖方面はもっと寒いのかもしれない。
この文字を見てから一気に体に残っていた体温が抜けていくような気がしました。

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その後はひたすら寒さに耐え続けました。
しかもあまりの寒さにシールドは曇りっぱなし、やむなくシールドをあげて走ると、肌を刺すような冷たい風が顔に当たり、顔がぴりぴりとします。
もちろん顔だけではなく、ちゃんと防寒を施した体からもどんどん熱が奪われていき、手足の先端の感覚がなくなっていきました。

このまま走るとまずいかも。
ここは一度休憩したほうがいいだろうか。
それとも頑張ったほうが後で楽なのだろうか。
あまりの過酷な条件に体がダウンしそう・・・。
凍傷とかになったらシャレにならないしな・・・。
あれこれと不安になりながら走っていると、本栖湖の標識が見えました。

標識のある交差点を曲がると本栖湖に到着。
本栖湖の日の出スポットはどこだろうか。
前の車に着いていくと駐車場に到着。
ここか。いや人が少ない。
本栖湖といえば大勢の人がずらっと並んでいるはずなのに。おかしい・・・。
バイクを降りて地図をみると、どうやらここは湖の反対側でした。

~~~ §3、本栖湖でのご来光 ~~~

再びバイクにまたがり湖の反対側に向かうと、途中から車の列がずらっと路肩に並び、湖側の歩道には三脚を立てた人達がずらっと並んでいました。
おっ、凄い数の人だ。ここで間違いない。
徐々にその数が増えていき、やがて展望台に到着しました。
ここには車がぎっしり。
中継車や観光バスまで狭いスペースに停まっているから大変。
どこに停めよう。
こういう時にはバイクは便利なもので、車と車の間に横にしてすっぽりと駐車・・・、というか収納といった感じで停めました。

他のメンバーもそれぞれ隙間を見つけてバイクを停めました。
そして展望台に行くと、手すり沿いには三脚がずらっと並んでいました。
それもなかなか高価な三脚ばかり。
中にはチェーンでくくりつけている人も。
確かにここは眺めがよく、特等席に違いない。
この場所に三脚を立てている人は一体何時から場所取りをしていたのだろうか。
少なくとも日付が変わる前の昨夜から陣取っていたに違いありません。
ご苦労なことだ。まあよほど好きじゃないとできないよな。それと暇でないと。
数多く並んでいる高級な三脚を見て思いました。

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本栖湖に到着時の写真
本栖湖に到着時

日の出の直前に来たので展望台のいい場所で写真を撮れるはずがありません。
どうしよう。人垣の後ろから眺めるか。
そもそも混雑した日にいい写真を撮ろうとは元から期待していませんでした。
展望台でなくても適当にいい写真が撮れる場所はないかな。
展望台付近をうろちょろしてみると展望台の下のほうにも人がいる事を発見。
下にはそんなに人がいないので今からでも十分に場所を確保できそうです。

日の出を待つ人々の写真
日の出を待つ人々

ということで柵の切れ目から展望台の下に降りて芝生に腰掛けることにしました。
これは座って見れるし、絶好のポジションかも。
入っていいのかは少々疑問だけど・・・。
その後は仲間と座って日の出を待つことにしました。
周囲からは「寒いよ」「まだ~」「この寒さ我慢できない」などといった会話が聞こえてきますが、バイクに乗るために必要十分な防寒対策している我々はじっとしていると暖かいこと。
冷えきっていた体や感覚が麻痺しかかっていた手足が元に戻っていきました。

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日の出を待つ仲間の写真
日の出を待つ仲間
日の出間近の写真
日の出間近

7時前になるとかなり空の色が明るくなり、周りの景色がはっきりと見えるようになりました。
ちょうど今頃地平線から太陽に光が出た頃かな。
昨年は日本一早い初日の出ということで清澄山へ行ったけど、確か6時46、7分ぐらいだったはず。
時計を見ながら地平線から昇っているだろう太陽のことを想像しました。

空は雲が一つしかない快晴で、とてもいい天気なのですが・・・。
その一つしかない雲が富士山の頂上にちょこっとかかっているのが不安な部分。
日が昇ってくるまでにとれるだろうか。
ちょっと邪魔だぞ。
せっかくこの寒い中来たのだからすっきりと晴れていればいいのに、正月だし。
といってもそれは人間の都合。どう頑張っても自然の摂理には逆らえません。

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千円札と本栖湖の写真
千円札と本栖湖
本栖湖の御来光の写真
御来光

まだか、まだなのか。
段々と空が明るくなっていくもののなかなか日が出てくるような気配がありませんでした。
水平線から昇る日の出よりも山の日の出はじれったく感じます。
空が明るくなっていくのに山々が邪魔してなかなか昇ってこないからです。
そのじれったさを紛らわすように他の仲間と雰囲気のある写真を撮ったり、本栖湖の風景がモデルになっている千円札と一緒に写真を撮ったりしてみました。

そうこうしていると山腹の一部が光を帯びてきました。
おっ、今度こそくるんじゃないか。
その期待通り、辺りから「来た、来たぞ!」という声が上がりました。
そしてご来光。
まぶしい光が山腹から差し込んできました。
すばらしい初日の出だ。やはり日本を象徴する富士山。
朝日をバックに聳える姿がまた格別に思えます。
ここ三年まともな初日の出を見ていなかった事もあって、いっそう神々しく感じ、夢中になってシャッターを押していました。

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日が当たる展望台の写真
日が当たる展望台

朝日が完全に昇ってしまうと、もはや普通のカメラでは逆行がきつくて写真は撮れません。
いきなりまぶしい状態で姿を現すのがここというか、山を背にした日の出の特徴のようです。
日が昇ると人々は混雑を避けるためにいそいそと撤収作業を行い、車へ戻っていきました。
我々も撤収するか。
清々しい朝日を浴びながら斜面を登って展望台へ。

しかし展望台一帯は車でごった返していました。
全く車が進んでいない・・・。
バスもいるので排気ガスが辺り一帯に充満して空気の悪いこと。
こりゃたまらん。
すぐに出発の準備をするものの、車がすし詰め状態なのでバイクでさえ動けない状態でした。

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じっとしているとのどが痛い。
よく車の排気ガスで自然破壊が起きるというけど、バイクに乗っていると車よりも敏感に感じてしまいます。
このままでは体調が悪くなってしまいそうだ。
とりあえず逆方向はすいていたので、一旦南アルプス方面に向かい、南アルプス展望台というところへ行くことにしました。

南アルプス展望台からの景色
南アルプス展望台からの景色

訪れてみると、こちら側は曇がかかっていて南アルプスの山々がよく見えませんでした。
ちょっと残念。
せっかく来たことだし写真を撮っておくか。
まあ排気ガスの地獄から抜け出す事ができたからよしとしよう。
ここで友人たちは落ち着いて一服。
さっきは周囲に人が多すぎてタバコが吸えなかったんだとか。
せっかく空気がいいんだから、空気を思いっきり吸い込んでおけばいいのに・・・と思うのですが、なかなかそうもいかないようです。

~~~ §4、富士五湖めぐり ~~~

来た道を戻り、 再び本栖湖へ。
少し時間が経ったので展望台付近の混雑は収まっていました。
やれやれと富士パノラマラインの方へ進むと、途中から大渋滞。
こういうときはバイクは便利なもので、すいすいと車の横をすり抜けて一気に渋滞の先頭へ。
富士パノラマラインと合流する交差点の信号待ちで渋滞していました。

その交差点を左折して河口湖方面へ。
そしてしばらく走って精進湖の看板がある交差点を左折。
ここからは道が狭くなり、路面の凍結がひどくなりました。
いや真面目に道が凍っているよ。
氷の部分を避け、バイクを寝かせないようにハンドルで曲がるようにするなど 転ばないように細心の注意を払って走らなければなりませんでした。

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この先もっと凍結がひどくなっていたらどうしようか。
そういった不安は不安のままで終わり、無事に精進湖に到着しました。
ここでも絶景というのがふさわしい光景が待っていました。

精進湖の写真
精進湖
精進湖の湖畔での写真
精進湖の湖畔で

富士五湖の中で朝日が富士山と被っていい写真が撮れるのが本栖湖と精進湖です。
本栖湖は千円札のモデルとなっているような風景で、一方精進湖は逆さ富士で有名な湖です。
今の時間逆光がきついものの、素晴らしい富士が湖面に映し出されていました。
もし、ご来光だったらと考えると、こっちのほうがいい写真が撮れたのかも。
とりあえず駐車場から湖畔まで降りてみることにしました。

湖畔にはキャンピングカーなどが停まっていて、バーベキューなどをしている人も。
きっと昨夜からずっといるんだろうな。
本栖湖はカメラマンが多過ぎてギスギスした雰囲気があったけど、こっちはなんか穏やかな感じです。
逆行の中に淡く見える富士山がとても温かみのある存在に感じます。
来年もし富士五湖にご来光を拝みに来る根性があれば今度は精進湖で初日の出を見たいな。
思わず口に出すと、「来年は絶対に来ないからな。」と、横にいた友人の突込みがすぐに入りました。

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野鳥公園のツララの要塞の写真
野鳥公園のツララの要塞
ツララと戯れる図の写真
ツララと戯れる図

精進湖を後にすると西に向かい、今度は西湖へ。
国道からそれて西湖に向かって走っていると、面白いものを発見。
札幌の雪祭りのような氷のオブジェが公園においてありました。
なんだろう。ここは一体。
案内板には野鳥公園とありました。
冬の間は氷の美術館になっているのかな。

面白そうなので駐車場にバイクを停めて、近くまで行ってみることにしました。
近づいてみると、なんとそれはツララの要塞でした。
なんじゃこれは。
なぜに野鳥の公園にこんなものがあるんだ。
しかし面白い。
各々ツララを触ってみたり、写真を撮ったりしました。

そして発見。 このつららの要塞みいたいなものは、なんと鳥の巣だったのです。
どうやって作ったのだろう。
さすがに自然にはできないよな。
自然にでないとしたらわざと・・・。
冬は鳥がいないからツララの要塞にしているのだろうか。

中を覗き込んでみると、中から鳥が何者だとばかりにピーチクパーチクと囀っていたりします。
な、鳥がいるじゃないか。なんじゃこれ。動物虐待?
それとも鳥にとってはこれが普通なんだろうか。
当然のことながらこの極寒の地では後者のようです。
氷の中の方が暖かいのかな。
よくわからないけど冬の間鳥はこういうところで暮らしているんだと素朴に感動しました。

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西湖の畔での写真
西湖の畔で

野鳥公園を後にすると、すぐに西湖の駐車場に到着。
西湖は東西に細長く、また青木ヶ原樹海に面しているのが特徴です。
富士山が噴火する前は精進湖とつながっていたとか。
それが溶岩で分断され、その溶岩台地が青木ヶ原になったそうです。

ここでバイクを停めて湖畔に下りてみると、西湖に流れ込んでいる小川は完全に凍っていました。
こういった様子を見ると寒さも倍増。
でもこれはこれは面白い。
橋がなくても渡れるぞとはしゃいでいました。
西湖自体はちょっと荒々しい感じがするかなといった感じで、富士山は逆行がきつくてかすんで見える状態でした。
しばらく湖畔にはった氷で遊んだりして西湖を後にしました。

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西湖からは特にビューポイントもなかったのでひたすら西へ向かって走りました。
そして西湖が途切れると、すぐに河口湖が目の前に現れました。
さすがに大きな湖なので一気に視界が開けました。
そして富士山に一番近い湖だけあって迫力のある富士山が目の前に現れました。
しかも日の出のときに頂上にかかっていた雲がほとんど消えていて、富士山がくっきりときれいに見えます。
これはすばらしい。

河口湖と富士山の写真
河口湖と富士山

どこで写真を撮ろうかと考えながら湖に沿って走っていると、大行列の出来ている駐車場がありました。
きっとビューポイントとなっている公園の駐車場に違いない。
なんのためらいもなく車の列に沿って駐車場に入ろうとすると、そこは宗教の施設でした。
これはいかん。とんでもない見当はずれだ。
慌てて駐車場の列から離れ、とりあえずせっかく脇にそれたのでそのまま先に進み、湖畔にバイクを停めました。
そして湖畔に行き、河口湖での写真撮影。
ここからも富士山がよく見え、とてもきれいな写真が撮れました。

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富士五湖の4つ目、河口湖もこれで制覇。
私のプランでは次は富士吉田にある富士浅間神社に行って初詣だ!と計画していたのですが、他の仲間は眠さのピークで少し休みたいとのこと。
さすがに前日から動きっぱなしの人もいるわけだし、極寒の中の強行軍だったわけだし、疲れもピークに達しているようです。

ここで富士浅間神社に行くとなると、時間もかかるし、境内をそれなりに歩かないといけません。
他のメンバーは私と違って観光に貪欲でもないし、そう考えると今回はパスという事にした方がみんなの為かな。
という事で、富士浅間神社を通過し、休憩と昼食の為にファミレスを目指しました。
そして今年もやっぱりガストでの食事となってしまいました。
毎年正月にガストで食べているっていうのもなんか変な習慣だな・・・。

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山中湖での写真
山中湖で

ちょっと早い昼食を食べた後は富士五湖の締めくくりとして最後の山中湖で写真を撮る事にしました。
今まで訪れた湖と違って山中湖は富士山の東側にポツンと離れています。
富士山を入れて写真撮るには午前中に逆光にならないここは最適なのです。
せっかくのツーリング記念の写真なので富士山を背に写真を撮ろうと国道138号の反対側に向かったのですが、富士山を振り返って見ると、なんと雲の中にすっぽりと隠れていました。
なんてことだ。これではせっかくの計画が台無しではないか。

ちょっと待ってどうにかなる気配もなく、西の空一面に分厚い雲がかかっていました。
山の天気は変わりやすいな。朝はあんなに晴れていたのに。
仕方ない。バイクを並べて、背景が富士山ではなく雲という状態で写真を撮ることにしました。
おかげでどこで撮ったのかわからない写真となり、いまいち雰囲気のない写真となってしまいました。

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写真を撮った後は、メンバーの一人は箱根の友人のところへ行くというので、ここで解散。
国道138号に戻っていきました。
私と残りのメンバーは来た道を戻るのもなんだし、ちょっと道が細いけど三国峠を通り、小山方面に抜けることにしました。
もう昼とはいえ、あまり交通量が多くない道なので、所々の日陰部分で路面が凍結していました。
適度にスピードを落として走っていると、車が多く停まっている展望台がありました。

三国峠のビューポイントの写真
三国峠のビューポイント

振り返るとなかなかいい風景だ。
ここでバイクを停めて小休止。
目の前には雲を被った富士山と山中湖がひろがっていました。
とても奥行きのあって雄大な風景ではないか。
もし雲がかかっていなければものすごくいい風景に違いない。

この後は慎重に峠を越えて、途中から高速に乗って東京に戻りました。
何やかんやと家に戻ると夕方でした。
やれ疲れた。肩が重いというか。顔が痛い。
やっぱり低気温という悪条件の中のツーリングはハードだったな。
例年のような長い階段はなかったので、足が痛くないのだけは幸いといったところ。
でも 毎年毎年修行のような初日の出ツーリングが続いているな。
来年は少し考えないと友達がいなくなるかも・・・と思ったのでした。

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人間成せば成るとはよく言ったもので、マイナス7度だろうが雪が降っていなければ何とかツーリングは行えるものなんだと感じました。
しかしながら、翌日から風邪を引いてしまった友人や、私自身もちょっと風邪気味になり、おまけに安い曇り止めをシールドに塗ったものの全然効果がなく、シールドを上げて走る時間が長かったせいか、唇がひどいあかぎれになってしまいました。
走っている最中はまだよかったのですが、極寒の中でのツーリングを終えてみるとこんな有様でした。
当日ほとんどバイクを見なかったのも、やはり体調や安全性を考慮しての事だと思います。

でもまあ達成感という点では満点でした。
滑らないだろうか、道路が凍っていないだろうか、気温は・・・とあれこれ気にしながら走ったり、事前に情報収集をしたり、色々な障害があったからこそ、楽しいツーリングでもあり、思い出深いツーリングとなりました。
後は・・・、やはり一緒に寒さを分かち合ってくれる仲間がいたのも大きいですね。
苦楽を共にするという意味ではいい信頼関係が築けるかも・・・。
今でも暮れの忘年会で会うと、この時の話題が時々出てきます。
あの時は・・・・・。って、ちょっとした初日の出伝説ってやつでしょうか。

超極寒の富士山初日の出ツーリング  ー 完 ー

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<国内の旅やバイクツーリング日記 超極寒の富士山初日の出ツーリング 2008年1月初稿 - 2015年10月改訂>