風の足跡 ~風の旅人旅行記集~

~ 国内の旅やバイクツーリング日記 ~

能登、高山祭りツーリング

*** ページの目次 ***

~~~ §1、プロローグ ~~~

<2006年10月>

私の中で好きな日本らしい風景の一つが岐阜の古い町並みです。
東北の町並みも好きですが、それは日本らしいというよりも東北らしいと感じてしまう訳で、なんていうか、標準スタイルというか、日本らしいというか・・・、感覚的なものなので表現しづらいのですが、安直に書くとやっぱり日本の真ん中付近にある県だからか標準的な心に響く日本の風景がそこにあるといった感じでしょうか。

そして最近、裏金や税金の無駄使いでテレビをにぎわしているのも岐阜県。
そういえば随分と行っていないな。久しぶりに行ってみようかな。
たしか高山祭りも来週ぐらいに行われるはず。
頻繁にテレビで流れる岐阜県関係の汚職ニュースを見ていて思い立ち、次週の連休を利用して高山方面へのツーリングを計画し始めました。

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さてどうやって行こうか。
名古屋にいるバイク仲間の後輩を誘ってみるか。
名古屋に一泊してから向かうというのもありかな。
早速後輩に声をかけてみると連休は暇との事。
そういえば高山といえば能登からも近いよな。
能登に住むバイク仲間の後輩にも声をかけてみるか。
滅多に会う機会がないし、事実しばらく会っていない。

能登で生臭坊主・・・、いや、気が付けばもう立派に独り立ちして住職をやっている後輩に声をかけてみると、前半は法事があるけど後半は暇との返事。
という事は、高山付近で2泊のツーリングだと能登の後輩が途中参加となり、しかも場合によってはとんぼ返りといったちょっと厳しい行程となってしまう。
それではあんまりだな。みんなが同じぐらい楽しめるツーリングがいい。

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どうすればみんなが楽しめるだろう。何かいい方法はないだろうか。
そういえば能登には行った事がないな。
能登か・・・。 せっかく声をかけたんだし、ここは思い切って能登に行ってみるか。。。。。
暇な人間が忙しい人間に合わせるのが一番。
って、ちょっと距離がありそうだけど・・・。

名古屋の後輩に聞いてみると、それもいいですねとの事。
と言うことで、前半に名古屋の後輩と能登に行き、後半能登の後輩を交えて高山付近を回るツーリングといった壮大な計画になってしまいました。

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しかし最初の障害が発生。
名古屋の後輩はバイクの調子悪いようで、現在バイク屋に預けたままになっているとか。
最初の話では「一週間もあれば直りますよ」と言っていたので安心していたのですが、それが諸事情で後一週間では直らないとの事が判明。
おいおい。これでは一緒に行けないではないというか、誘っておいて一人だけで行くのもな・・・。
もっと早く計画していれば・・・・。仕方ない。車を借りて行くか・・・。

しかしここで気合を見せた後輩。
どうしても行きたいからと一週間で新車を購入し、間に合わせるというとか。
さすがにそれを聞いたら「えっ、マジ!」とビックリするのですが、なんでも前々から今のバイクを売って新しいのを買おうと思っていたのだとか・・・。
だったら今のバイクを修理する必要があったの・・・などと考えてしまうのですが、まあ私がお金を出すわけではないので、そのことは考えないようにしました。

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しかしながら再び問題が発生。
最初は連休前までに納車が間に合うはずだったのですが、店の在庫数の間違いで間に合わない可能性が高くなってしまったとの事。
せっかくツーリングに行こうとバイクを買うのに間に合わないというのもなんだかなといった感じです。
誘ったほうとしても困ってしまいます。
というか、問題ばっかじゃないか。
誘わない方が後輩のためにもよかったのだろうか・・・・などと思いつつ、後輩が行く場合と行かない場合の両方の計画を立てて週末を待つ事にしました。

そして木曜の夜、後輩から連絡があり、バイク屋の友人が頑張ってくれ、なんとか間に合ったとの事。
よかったよかった。これでちゃんと計画が立てられる。
安心したのも束の間、再び週末の天気予報を確認すると、今まで曇り時々晴れだったのが曇り一時雨に変っていたりして・・・。
これはバイク仲間でも有名な雨男の後輩が本領を発揮しちゃったとか。
なんかそんな感じがするんだけど・・・。
やっぱ気のせいだろうか。う~ん。
問題ばかりでツーリングを行うのが不安になってきました。

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結局、その後の天気予報はどんどん下り坂。
土曜日だけならまだしも晴れマークだった日曜日までも傘マークが付く始末。
恐るべし雨男・・・!?
というか、納車されて最初のツーリングが雨というのもちょっと悲惨かも・・・。
まあこれはどうこう言ってもしょうがないこと。
そういう定めにあったと思うしかありません。

しかし雨か。まいったな。
最初の予定では甲州街道を通って西に向かい、高山の南辺りで名古屋の後輩と合流しようと思っていたけど、甲州街道沿いや南アルプスの方は朝から雨の予報になっています。
だったらちょっと遠回りになるけど、雨の予報のない東海道を通って名古屋の後輩のところへ行って、一緒に北上したほうがいいかな。
その方が雨に濡れる時間が少なくていいはず。

~~~ §2、能登を目指して ~~~

土曜の早朝に東京を出発し、朝9時過ぎに名古屋の後輩宅に到着しました。
名古屋地方はちょっと風は強いけどさわやかな晴天でした。
まさにツーリング日和といった感じの天気なのだけど・・・、これから向かう北陸方面は予報によると大雨のうえに暴風だとか。
こんなにいい天気なのにこれから雨の降っている地域に向かうというのはなかなか気が重い。

でも久しぶりに再会する能登の後輩が首を長くして待っているだろうし、もちろんそれは私とて同じ事。
再会を心の支えにし、苦難の嵐に立ち向かって・・・って書くと大袈裟ですが、モチベーションを高めるためにも少々大袈裟な心づもりで出発しました。

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後輩宅からはバイクを手配してくれたという友人を交えて岐阜方面に向かう事になりました。
本来ならのんびり旅気分といった感じで下道を走るのが好きなのですが、もう時間も時間だし、一気に高速で郡上八幡へ向かう事にしました。
東海北陸道を走っていると、北陸に近くなったせいか上空には黒っぽい雲の多くなってきました。
いよいよ怪しい空模様だな。

とりあえず郡上八幡のICに到着し、インターを降りてはみたものの・・・。さてどうしたものか。
ここ郡上八幡は古い町並みが残っているといったなかなか素敵な町です。
最初の予定ではここで休憩兼観光を行おうと思っていたのですが、後輩も来た事があるというし、私も二度見てるし、天気も怪しいし、今回は通過してそのまま次の目的地にしている九頭竜湖に向かう事にしました。
だったら次のインターまで乗っていればよかった・・・、とちょっと失敗。

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岐阜県と福井県の県境は山が続いていて、九頭竜湖は福井県側の県境付近にある湖です。
郡上八幡から越前街道を北上して、白鳥から美濃街道に進み、油坂峠に向かいました。
ここからはどんどんと道が登っていき、トンネルも多くなってきました。
そして標高が高くなってくるにつれて雲の量が多くなり、とうとう雨がポタポタと落ちてきました。
いよいよ雨か。最初は小ぶりだったので、停まって雨用の装備を調えるよりも目的地に急いだ方がいいと判断して走っていたのですが、福井県に入り、とあるトンネルを出たとたんにいきなり強烈な横殴りの雨に見舞われました。

雨というのは天気予報どおりの展開なので覚悟の上の事・・・のはずですが、この不意打ちにはビックリ。
ちょっと雨脚が強烈すぎる。
この辺に詳しい友人の話では道の駅まではもうすぐとの事。
だったら停まって雨宿りする場所もないし、雨の中停止して雨具を出してなどと悠長な事をしていたら余計に濡れるだけ。
強烈な雨の中を強行突破といった感じで道の駅九頭竜湖に向かいました。

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道の駅九頭竜湖に到着すると、当然のことながらずぶ濡れ。
すぐにタオルを取り出して濡れた体などを拭きました。
本来はここで後輩の友人もいる事だし、少しゆっくりと観光なんぞしたりしようかなと思っていたけど、それどころではありません。
でもこのまま「じゃあ」っていうのも寂しいので、ここで一緒に昼食をとることにしました。

雨の九頭竜湖での写真
雨の九頭竜湖で

昼食をとった後は少し雨が落ち着きました。
もうちょっとで止みそうな感じだな。
といっても雲が厚く掛かっているので、いつ再び強く降ってくるのかわかりません。
今が出発のチャンスかも。
後輩の友人にはあまり楽しんでもらえなかったかもしれないけど、天気がこれではしょうがない。
霧雨程度になったときに出発の準備を始めました。

能登までの道中はまだまだ長いので、ここで時間を無駄に費やすのも避けたいところ。
カッパを着込むなど十分に雨対策をして、記念写真を撮って、いざ出発。
後輩の友人に見送られて北陸方面に向けて旅立ちました。

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走り出して最初のうちは降ったりやんだりしていましたが、そのうち雨はあっけなく上がってしまいました。
そして しばらく山を下っていくと、越前大野の町に到着しました。
ちょっと青空が感じられる程天気が回復。
意外にあっけなかったな。きっと普段の行いが良いからに違いない。
というか、九頭竜湖付近でしか雨が降っていなかったようで、ここには雨が降った形跡がありませんでした。
何だかなといった感じです。
これなら後輩の友人もこっちまで来ればよかったかもしれません。

越前大野の御清水の写真
越前大野の御清水

北陸での最初の目的地はここ越前大野。
綺麗な水が町のあちこちから湧き出ている事で有名です。
その中でも有名な湧き水である御清水を訪れ、ひとまず喉を潤しておきました。
この他には越前という事で、戦国時代の大名朝倉氏に関わる遺構も幾つかありましたが、滅ぼされた大名の遺構なので、ほとんどがひっそりと残っているものばかりでした。

越前大野シンボルといえば越前大野城。
これは後年建てられたもので、朝倉氏とは関係ないのですが、せっかくなのでそこへ向かってみました。
しかし入り口らしき場所に到着してビックリ。
なんと城は小高い山の上に聳えていました。

もしかして下から登らなければならないのか・・・。
案内板を見ると、辿り着くのに20~30分ぐらいかかりそうな感じです。
かなり歩かなければならない事にげんなり。
さすがに時間も押していることだし・・・、靴も雨に濡れて中が少々気持ち悪いし・・・・、と弱気に却下。
それにこの後朝倉氏の象徴である一乗谷を訪れる事にしていたので、そっちを楽しみにする事にしました。

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越前大野を後にすると、朝倉氏の本拠地であった一乗谷へ向かいました。
戦国時代の大名朝倉氏とは越前を中心に領土を広げた大名で、最終的には浅井家とともに織田信長と戦って滅んでしまいました。
歴史の教科書などにも登場するので、一般的な知名度は抜群。
歴史が好きな人ならその本拠地であった一乗谷へ一度は訪れてみたいと思うはずです。

一体どんな場所なんだろうか。
風の谷のナウシカみたいな所?
風車が回っていたりして・・・と私も昔から興味があったのですが、場所が場所だけになかなか訪れる機会がありませんでした。

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一乗谷の朝倉氏の邸宅跡の写真
一乗谷の朝倉氏の邸宅跡

今回は歴史好きな後輩と一緒ということもあり、念願の訪問という事になりました。
実際に訪れてみた感想としては山城といえばそうだけど、どちらかというと隠れ里っぽい場所でした。
これじゃ人口の上限も知れているし、やっぱり滅んでもしょうがなかったのかなと一人で納得。

それに特に城などがあるわけでもなく、建物跡の遺構だらけ。
もう少し歴史テーマパークっぽく再現してくれれば面白いのにな。
と思うものの、それが維持できるほど多くの観光客が訪れるのかは疑問です・・・。
何にしても期待が大きすぎたせいか、ちょっと期待はずれかなといった感想になってしまいました。

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その後は福井市を抜けて北上する事にしました。
しかし市内に入ると雲行きが急に悪くなり、横殴りの雨が降ってきました。
おまけに道は大渋滞。
視界が悪い中のすり抜けはなかなか神経を使うものです。
これは溜まらない・・・。後輩がギブアップ。

これからずっとこの状態が続くのか。
それなら高速に乗って一気に金沢まで行ってしまった方がいいな。
この後丸亀城や東尋坊、安宅の関と回る予定だったけど観光どころではない。
雨の中の観光はカッパを脱いだり、着たりするのも大変なのです。
それに時間的にもかなり押している事だし。

そう決断して高速に向かい始めると、急に空が明るくなり雨が上がってきたりして・・・。
なんだかな・・・。なぜにこう裏目に出るんだ。
今更国道まで戻るのも面倒だし、後戻りも悔しいのでこのまま高速に乗り、2つ先のインターで降りて東尋坊に向かうことにしました。
これだったらわざわざ通行料を払って高速に乗るよりも下道で行った方が早かったかもしれない・・・。

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高速と一般道を乗り継いで有名な東尋坊にたどり着きました。
もう日は傾き、日の入りが間近。
お土産物屋の前に設置された広大な駐車場にはほとんど車がいなく、解放状態でした。
勝手に停めていいだろうか。
そもそもお土産屋がほぼ全て閉まっている状態なのでなんの問題もないよな。
普段がどういった状況なのかよくわからないので不安ですが、まあ他の人も勝手に停めているし、いいかとバイクを停めました。

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東尋坊の写真
東尋坊
東尋坊での夕暮れの写真
東尋坊での夕暮れ

東尋坊の方へ向かいましたが、夕日の当たる閑散とした観光地というのはどこを訪れても哀愁が漂っているというか、もの悲しさを感じてしまいます。
なんか旅の終わりと一日の終わりが重なってしまう気分になるからでしょうか。
有名な崖の方へ行ってみると、東尋坊が夕日を浴びてなかなかいい雰囲気でした。
よく分からないけど駐車場は無料だしこれはいいタイミングに訪れたのかも。

雄大な景色を見ていると心がうきうきしてきます。
そうだこの感動を能登の後輩にも・・・と電話してみることに、
「今、東尋坊だけど夕日がめちゃくちゃ凄いきれいでさ・・・・」
「な、な、なんで、まだ東尋坊なんですか!!!」とビックリした声が返ってきました。
そうだ。よくよく考えると、こんな能登から離れた場所で夕暮れを迎えるはずではなかった。
ここから能登まで何キロあるんだ・・・。

同じ北陸だから近いと思っていたけど、地図を見ると意外に距離がありました。
この先の行程を考えるとあまり感慨にふけっている場合ではなかったようです。
「こっちとしては遅くなってもかまいませんけど、能登の道は暗いですし、なるべく早く来てくださいよ。安全運転で。」
という後輩にせき立てられて出発を急ぐことにしました。

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雄島の前での写真
雄島の前で

東尋坊を出発すると、せっかくなので荒々しい断崖が続く海岸線沿いの道を進みました。
景色がいいなとバイクを走らせていると、朱い橋の架かった雄島を発見。
時間がないのでバイクだけ並べて写真を撮り、すぐに加賀方面に向かいました。

その後は海岸線をひたすら走り続けました。
あわよくば安宅の関にも寄りたいと思っていたのですが、加賀に付く頃にはもう辺りは真っ暗。
観光をしないのなら一気に高速で移動した方が時間の節約になっていい。
諦めて高速に乗る事にしました。

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そして金沢で能登道に乗り継ぎ、しばらく順調に走っていると再びポタポタと雨が降ってきました。
また雨か~。本当によく降るというか、中途半端に降ってくれるものだ。
途中ではぐれてしまった後輩と合流して薄暗い能登道をひたすら進むものの、次第に雨足が強くなってきました。
能登道は高速っぽい道なのに道幅が狭く、照明が少なく、雨が降っている時は暗くて前が見えないといった危険な道でした。

しかも一車線なので、対向車が来るとライトが反射して全く前が見えない状態。
これはきつい。夜の雨は眼鏡をかけた人間にとっては恐怖そのもの。
ひたすら前を走る後輩のテールランプをロックオンして走り続けました。
そしてなんとか終点に着くと、迎えに来てくれた能登の後輩と合流し、近くのファミレスに入って暖と食事と休憩を取りました。

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ようこそ能登へ来なさったと後輩が夕食を驕ってくれ満腹、そして満足。
やれやれ疲れたぞ。しかしここでのんびりしていてもしょうがない。
ここから後輩の家まではまだ40分程度もあるとか。
こんなところでまったりしているよりもさっさと後輩の家へ行って、ゆっくりとくつろいだ方がいい。
という事でファミレスを出てみると、雨はすっかり上がっていました。
これはラッキー。路面も乾き始めているし、もう降らないだろう。

荷台の荷物やカッパを後輩の車に入れ、身軽になって出発。
ちょっと冷えるけど雨が降っていなければ全く問題なし。
しかし走り出して間もなく土砂降りの雨に振られる事となってしまいました。
トンネルを出ると叩きつけられる様な雨。
昼間も同じような降られ方をしたな・・・・。

でも今回の方が強烈。まるでシャワーのようでした。
なんで最後の最後でこうなるんだ。
叩きつけられる様な雨にひたすら耐え続け、なんとか後輩の家にたどり着いてみると、慌てて着込んだカッパも役に立たなかったようで全身ずぶ濡れ状態でした。
しんどかったけど、とりあえず今日の道中は終わったぞ・・・。疲労困憊でした。

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後輩の家に着くとすぐに濡れたものを干して、お風呂に入ってさっぱりしました。
その後はお決まりの宴会。
テーブルの上には檀家さんからもらった昼間の仕出しが置いてありました。
一緒に食べようと残しておいてくれたようです。
これはうまそうだ。これを肴に久しぶりの再会を祝いつつ、盛り上がりました。

しかしこの仕出し、なんだか恐ろしく豪華だぞ。
ゼロが四つ付いていてもおかしくないぐらいだ。
後輩め、毎日のようにこんな豪華な食事を檀家さんにもらっているのか。
うらやましい・・・。坊さんも捨てたものではないなと思ったのでした。
(*後輩談:誤解です。こんな事めったにありません。)

~~~ §3、能登観光 ~~~

朝6時起床。同じ部屋で寝ていた名古屋の後輩の携帯が目覚ましとしてブルブルと鳴り続けるものの、一向に起きる気配がありませんでした。
しかも本人は布団から転げ落ちて、ふすまと布団の間に挟まっているし・・・。
そういえば夜中ボコって凄い音がしていたな。
きっとふすまを蹴飛ばして、そのままはまってしまったに違いない。
まあいつもの事だからほっておこう。

しかし、30分以上も鳴り続けていても一向に起きないところは学生時代から寝起きの悪さでは定評のあった後輩らしいといったところだろうか。
私は起きたものの、外を見ると大雨。
これでは朝から活発的に動く気にはなれない。

トイレに行こうとうろちょろしていると住職の後輩に遭遇。
ちゃんと法衣を着ているではないか。感心感心。
ちゃんと和尚をやってるんだ。
安心したせいか眠さが急に増してきたりして・・・。
とりあえず眠い。雨が降っているならしょうがないかと再び寝床に戻ってしまいました。

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後輩の寺の中庭の写真
後輩の寺の中庭

次に起きると9時でした。いい時間だ。
いや寝坊になるのかな。
起きると住職の後輩は法事の準備で忙しそうにしていました。
外の天気は微妙。晴れたと思えば大雨。
大雨だと諦めていると急にからっと晴れたりとめまぐるしい。
空を見上げると恐ろしい速さで雲が流れていました。納得。
さてどうするか。とりあえずは朝食でも食べながら考えるか。

食事の用意されている部屋に行くと、後輩が用意してくれていたのはお粥。
う~ん、お粥ね。梅干付きか。なかなか渋い。
たまにはこんな朝食もいいかな。
お寺に泊まっている感じがしていいかも。うんうん。

住職の後輩が朝の沐浴をしている最中にしんみりとお粥を食べていると、急に法事に檀家の人がやってきてしまいました。
「ごめんください。ちょっと早く来てしまいましたが・・・」と言われても、当然のごとく誰もいない。
ここは唯一起きている俺の出番か・・・仕方ない。
「本堂の方へ上がっください」と伝えたのですが、寝巻き姿だったのがなんともみっともない・・・。

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なんだか家の中が慌しくなってきたので、能登観光に繰り出す事にしました。
さすがに低気圧の・・・いや低血圧の後輩も起きてきて私と一緒に出発したいとの事。
とりあえず能登一周計画に取り掛かろう。
住職の後輩は法事が終わったら追いかけてもらえばいいし、今晩の宿も予約済み。
さて出発するかと後輩に仕度を急がせていると、外から雨音が・・・。
それもかなりの土砂降り。さっきまで晴れていたのに・・・。
これも低気圧・・・いや低血圧の後輩の影響か。

しばらく準備をするものの今度は雨が降り止む気配がありません。
仕方ない、寺の車を借りるか。
車で能登半島の先端部分の観光をし、戻ってから住職の後輩と一緒に富山に向けて出発しよう。
これしかない。と言う事で、車で出発しようとすると、雨がやんでいたりして・・・。
なんだかなといった感じだけど、また計画を変更するのも面倒だ。
そのまま車に乗って出発する事にしました。

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祭りの珠洲神社の写真
祭りの珠洲神社
珠洲神社のキリコの写真
珠洲神社のキリコ

とりあえず能登半島の先端部を回ってみよう。
バイクなら能登半島一周を目指していたはずだから。
ということで、後輩の運転で能登半島の先っぽである禄剛崎の方へ走らせました。
その途中には歴史のある珠洲神社があるので、とりあえず寄ってみよう。
そう思って神社の前を通ると、なんか賑やか。
駐車場も混雑していて、人も多い。
どうやらちょうど祭りの日に当たったようです。

これは運がいいぞ。
車を停めて境内を訪れてみると、能登半島のお祭りの定番であるキリコが境内の前にでんと展示してありました。
これがお祭りの主役キリコか・・・。
一度見たかったんだよな。
雨を避けるために部分的にビニールで覆われているのがいまいちだけど、とりあえず実物を見れただけでも幸運としよう。
よくお祭りに出くわすとった旅運がいい私。

しばらく写真を撮ったりしていましたが、一向にお祭りが進展する気配がない。
まだ動かしたりしないのかな。
動かすにしても神事とかがあってかなり後になるはず。
あまり時間がないので先に進む事にしました。

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禄剛崎の荒れ狂う日本海の写真
禄剛崎の荒れ狂う日本海

次は能登半島の最先端の禄剛崎へ。
灯台まではかなり歩くみたいだし、今日の天気はいまいちなので眺めも期待できません。
しかもバイクで来ているわけでもないのでモチベーションが上がらない状態。
まあいいか。また次ぎに来た時に訪れよう。
今日はパスと言う事で先に進みました。
それにしても海岸に目をやると日本海が荒れ狂っていて、なかなかの景観。
これだけ風が強ければしょうがないといったところだけど、これぞ冬の日本海といった眺め。
迫力のあるうみだけど、 こんな状態だったら漁どころではないんだろうな。
観光客としてはほぉ~と感じ入るものがあるけど、地元の人にとってはこれが日常だったらたまらないだろうな。

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垂水の滝の写真
垂水の滝

その次は道の駅の塩田。
日差しの強い夏に来れば面白いのかもしれないけど、シーズンオフのようでここもいまいちパッとしませんでした。
更に進んで行くと垂水の滝がありました。
これは面白い。
トンネルの上が滝になっているとは。
車を降りて写真を撮っておきました。
ここから先には有名な棚田もあるけど、それなりにいい時間だし、もう稲刈りも終わっていて塩田と同じ状態のような気がしてここで引きかえす事にしました。

途中で能登の幸を食べれるちょっと有名な店で昼食を食べ、住職の後輩に電話をしてみると、今法事が終わったとのこと。
じゃあボチボチ帰りますか。
それにしてもなんか今日の雨の降り方は変だ。
雨雲が我々を追いかけてくるような感じで、停まるとしばらくして雨が降ってくる。
まるで低気圧と一緒にドライブしているような感じなのです。
これも後輩の超能力的パワーなのだろうか・・・。
助手席で少々顔が引きつっている私がいました。

~~~ §4、能登脱出 ~~~

見附島の写真
見附島

後輩の寺に戻ると一緒に富山に向けて出発。
出発の準備にも手間取り、かなり遅い時間になってしまいました。
これではあまり観光をしている場合ではないけど、後輩の案内でとりあえず近くの観光名勝である軍艦に似た見附島へ向かいました。
最初のうちは晴れていた天気だったのですが、見附島に着くと同時に再び土砂降りの雨が降ってきました。
またかい。せっかくカッパをしまったのに・・・。
何でこうなるんだと恨めしく空を眺めつつ、やっぱり後輩の恐るべしパワーかもしれないと改めて思ってしまいました。

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その後は能登に住む後輩の先導で海岸沿いをひたすら富山の方へ向かいました。
しばらく走ると雨は上がり、海岸沿いの一本道に入ると後輩2人はスイスイと車を追い抜いて進んで行きました。
そんなに急いではせっかくの風景を見たり、写真を撮ったりする余裕がないではないか。
始めて能登に来たと言うのに。
彼らを先に行かせて 私はのんびりと走る事にしました。

しかし風が強いせいで海沿いの道は波しぶきが所々で舞い上がり、霧のような海水を浴びながら走らなければなりませんでした。
これがなかなか厄介な代物です。
シールドに塩水が付くと拭っても綺麗にならないので下手に海水を浴びると前が見えなくなってしまいます。
かと言ってシールドを開けて走ると、今度は眼鏡がスモークをかけたようになってしまうからたちが悪い。
最初は故意にゆっくりと走っていたのですが、そのうち急ぎたいと思っても前が見えにくく車の流れから抜けられなくなってしまいました。
海岸沿いの道も眼鏡をかけた人間にとっては走り難い道の一つです。

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高岡の手前で二人と合流し、もう日が暮れてしまったのでここからは一気に高速に乗って福光へ向かいました。
どうも途中から足元の辺りが変な感じがすると思ったら、いつの間にかチェーンがタルタルに緩んでいました。
う~ん、シフトチェンジしにくいけどしょうがない。
でもいきなりこんな酷い状態になるとは・・・、もしかして海水パワー?
まあ昨日から雨の中を走っていたのでオイルが洗い流されて痛みやすくなっていたのは確かです。

バイクをいたわりながら福光インターから福光駅へ。
実際に福光温泉がどこにあるか知らないので、駅員の人に福光温泉の場所を聞き、なんとか温泉にたどり着く事ができました。
それにしてもえらく福光駅から遠い山奥にあり、いかにも寂れた温泉といった雰囲気がする温泉宿でした。
でもそういった雰囲気はむしろ旅情を誘っていて好印象でした。

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早速宿にチェックイン。
ちょっと遅くなってしまったのですぐに食事を取る事となりました。
荷物を置いて食堂に行くと、たくさんの皿が並んでいました。
しかもなかなか珍しい食材が揃っています。
もちろん食べてみるとこれがうまい。
食事にこだわった宿という触れ込みは嘘ではありませんでした。
昨夜、後輩宅で食べた正統派の仕出しに比べると豪華さは劣るけど、珍味という点ではこっちの料理のほうが一枚上手。
山海の珍味に舌鼓を打ち、ビールで乾杯なんぞすればなかなかのご満悦。
いや来て良かったかも。満足して食堂を後にしました。

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食後はすぐに温泉に。
温泉の方は設備が老朽化していていまいちといった感じでしたが、値段を考えるとまあこんなものかなといったところ。
ただ我々が入る時間帯には他に客がいなくて貸切状態でした。
設備は悪くても広々と使えれば気持ちのいいものです。
それに温泉の湯自体はいいものなので、疲れが取れるという点では満足のいくものでした。
何にしても温泉は疲れが取れていいものです。
安い民宿に泊まるなら少しぐらい奮発してでも温泉旅館に泊まるほうがいいものだと改めて思ってしまいました。

風呂から上がるとやっぱりここはコーヒー牛乳だろう!
ということで、三人で乾杯。グビグビと腰に手を当てて飲めば極楽、極楽。
なんかまったりとしますな。温泉気分を満喫して部屋に戻ると、後はまったりタイム。
そのうち朝早くから起きている住職の後輩がまず最初にダウンしていき、私ともう一人の後輩はしばらく話していたけど、そのうち眠くなってきて自然と夢の世界へ旅立っていきました。

~~~ §5、高山祭りへ ~~~

朝7時に起床。しかし二人の後輩は爆睡中。全く起きる気配がない。
特に今日は毎朝の日課である鐘を突かなくていい住職の後輩は、こういう時こそ朝寝坊するんだとある意味寝坊する事に気合いが入っていたりします。
まあそういう余暇の過ごし方もあるのかな・・・。
もう一人の後輩が起きないのは昨日実証済みというか、何時もの事なので、一人で朝風呂に行く事にしました。

そして戻ってみても二人は爆睡中。やれやれ。
さすがに起こさなければ朝食が食えん・・・。
二人を起こして、朝食を食べに食堂へ向かいました。
朝食は昨夜ほどの豪華さはないものの、相変わらずメニューが多いのは好感がもてました。
ご飯をおかわりし、満腹になって食堂を後にすると、すぐに出発の準備をしてチェックアウトしました。

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外に出てみると太陽がまぶしく、空は透き通るほど青く、快晴そのもの。
昨日までの雨が嘘のようでした。
なんていい天気なんだ。さわやかな秋晴れで、これぞツーリング日和ではないか。
後輩の超能力的なパワーがあってしても今日は雨の心配をしなくてもよさそうだ。

ということで、今まで鞄にしまっていた革製のグローブを装着。
荷物にかぶせていた水よけのビニールもいらないから処分。
完全に晴れモードのツーリング仕様にしました。
よしっ、準備完了。じゃあ出発しよう。
走り出すと山間なのでまだ空気が冷たく感じましたが、すぐにそれは心地よいものとなっていきました。

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相倉合掌集落での写真
相倉合掌集落にて
菅沼合掌集落の鳥瞰図の写真
菅沼合掌集落の鳥瞰図

まずは高山方面に南下して五箇山の相倉合掌集落へ向かいました。
世界遺産といえば白川郷が有名ですが、五箇山にある相倉合掌集落と菅沼合掌集落も一緒に世界遺産に指定されています。
五箇山の方が知名度が低いのは、やはり規模でいうなら白川郷が大きいし、交通の便でも白川郷は高山から近いし、それに名古屋から高速道路でつながっている(*今では両方つながっています)のに対して、五箇山はまだ北陸道としかつながっていません。

まあよほど観光好きな人でない限り、不便な山道を通ってわざわざ3つの集落をまわりたいとは思わないだろうし、それよりも白川郷と飛騨高山の組み合わせの方が人気がありそうです。
といった感じで、五箇山にある集落は訪れる人が少ないのですが、ただ雰囲気でいうなら白川郷以上です。
小さな村の全体が独特の合掌造りの家で構成されているので、絵になっているというか、のどかな雰囲気というか、強烈に独特の世界に入ってしまった感じがします。

まず最初に相倉合掌集落を訪れ、南下する途中で道沿いにある村上家の大きな建物を見学し、最後に菅沼合掌集落を訪れ、集落集落内を散策し、集合写真を撮ったりしました。
やはり世界遺産という魅力があるせいか、あまり観光に興味のない後輩二人もインスタントカメラを土産物屋で買ってきて真面目に観光をしていたりしました。

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白川郷の写真
白川郷

そして五箇山からは白川郷へ。
ここはそれぞれ何度か訪れているようなので、簡単に丘の上から見るだけで省略しました。
ここから山道を通って歴史情緒のある飛騨古川へ。
という予定だったのですが、二日前の雨のせいで土砂崩れが起き、通行止めになっていました。
仕方ないので、一度南下して、大きく迂回して飛騨高山へ向かう事にしました。

大きく予定が変ってしまったけど、こればかりはしょうがない。
いやいや、本当に今回は雨のせいで予定がずれまくっているな。
能登はほとんど観光できなかったし。
でも自然には逆らえないというか、こういった事も旅のうちだと思うと、どう計画を修正しようかな、代わりにどこに行こうかななどと楽しめたりします。

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昼過ぎに高山の郊外にある道の駅に到着しました。
今日は高山祭りの日。交通規制もあるのでこの付近から既に道路が大混雑していました。
まずはここいらで腹ごしらえをしておこう。
飛騨牛を使ったB級グルメが色々あり、何を食べようか迷ってしまいます。
ここはやっぱりオーソドックスにコロッケか。そんなに高くないし。
そう思って買って戻ると、後輩は豪勢にも飛騨牛の串焼きステーキを買っていたりして・・・。
うっ、なんか先輩として負けた気分・・・。

道の駅で 一息入れてから高山市内へ向かいました。
予想通り町中は大渋滞していて、かなりの混雑ぶり。
お祭りの規模がかなり大きい事が想像でき、モチベーションもどんどんと上がっていきます。
問題はどこにバイクを停めるかだったけど、ちょうど手ごろな公園の駐輪場があり、そこに停める事にしました。

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屋台が並ぶ通りの写真
屋台が並ぶ通り

そしていざお祭りへ。
屋台が並んでいるほうへ進んでいくと、普段能登の田舎で購買欲を押さえられている後輩が爆発。
輸送すればいいとあちこちで買い物を始めていました。
まだお祭りも見ていないのに・・・。よほど普段が質素なんだろうか。
あんなに豪華な仕出しを食べているのに・・・笑。
生き生きと買い物をしている後輩を見ているとちょっと複雑・・・。
でもまあ楽しそうだからいいか・・・。

展示されていたからくり山車の写真
展示されていたからくり山車
高山の町並みの写真
高山の町並み

買い物が一段落付くと、一応からくり屋台が並べられている場所に行ってみました。
しかし今はただ置いてあるだけ。
なるほどなるほどと頷くもののいまいち面白味がありません。
夜にはこの屋台が灯りをつけて練り歩くとの事。
やっぱりそれを見なければ。
当然私はそういった写真が撮りたかったので、一人で残ってでも夜まで粘る事にしていたのですが、他の二人はそれぞれ都合や興味があるだろうから解散時間は自由にしていました。

しかし早めに帰りたいと言っていた後輩も、せっかくの祭りなんだから帰るのが遅くなっても夜の練り歩きを見て帰りたいとの事。
うむうむ。私の目論見どおり。
一旦外に出てしまうとあれこれ見たくなるものなんだよな。
それまでは高山の町を散策して時間をつぶす事にしました。

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喫茶店に入ったり、寺を見学したりしているとあっという間に夕方になりました。
そしてちょっと早めに屋台が練り歩く通りに行くと、もう既にいい場所には人だかりができていました。
まあこれも世の常。適当にいい場所を見つけ我々も陣取りました。
そして待つ事40分。ようやく通りの向こう側にフラッシュの嵐が光り、屋台が次々とやってきました。
想像では華やかにライトアップされた屋台が煌びやかに目の前を通り過ぎるのだと思ったのですが、実際に通り過ぎていくのは薄暗い提灯に灯された屋台でした。

夜の練り歩きの写真
夜の練り歩き

いまいち華やかさがありません。
こんなものなのだろうか。
周りの町並みと合わせると、かなり質素な雰囲気の中、屋台の行進が行われているといった感じでした。
いまいち期待外れといった感じでしたが、パチンコ屋のネオンのような目がチカチカする様な屋台ではそれこそ雰囲気がぶち壊しなのかもしれないな。
東京の祭りならともかく、これこそ本来あるべき姿であり、昔からの高山の風情なんだろうなと思い直すと、祭りの情緒がより心に伝わり、心から楽しむことができました。

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最後の屋台が通り過ぎると民族大移動の開始。
身動きが取れないほど人の波が狭い通りを押し進んでいき、我々も流れに飲まれる形で練り歩きの通りから一般の道へ出ました。
そしてバイクを停めてある場所へ向かいました。

高山からは東京に帰る私は東の松本方面、名古屋の後輩は南西の名古屋方面、能登の後輩はは北の富山方面と三者三様に散らばっていきます。
高速で一気に帰れ、しかも距離が近い名古屋の後輩が一番早く、私と能登の後輩が高速と一般道を乗り継いでそれなりに時間がかかるといった感じ。
これからそれぞれの耐久レースが始まります。
その前に力を付けておこうということで、バイクを停めた付近にあったラーメン屋に入りました。
このラーメン屋はそれなりに有名な店で、さっぱりとしたスープがおいしかったのが印象的でした。

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名残惜しいけどお別れだ。
身支度を調え、いざ帰路へ。なかなか楽しい旅だったな。
後輩にも久しぶりに再会でき、旅の途中で相変わらずな後輩の性格も確認できたから余計に楽しかったのかもしれません。
同窓会のような旅。こういった形で会うのも悪くないものだと改めて思いました。

でも普段は遠いし、それぞれの予定があるから頻繁にこういった旅を行う事はできないけど、二年ごとに他の友人達も誘ってツーリングの旅が行えればいいかも。
そういった事を前向きに考えようでないかと約束し、それぞれの旅路につきました。

能登、高山祭りツーリング  ー 完 ー

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<国内の旅やバイクツーリング日記 能登、高山祭りツーリング 2006年10月初稿 - 2015年10月改訂>